
LFM(Linear Frequency Modulation)波、FMCW(Frequency Modulated Continuous Wave )波
は、周波数が時間に対して直線的に変化する信号のことです。ソナーやレーダーシステムで、信号の範囲や速度を測定するために使用されます。
LFM波の特徴:
- 周波数スイープ:周波数が一定の速度で上昇または下降します。
- パルス変調:LFM波は通常、パルス状に送信されます。
- 距離測定:LFM波の往復時間から、対象物までの距離を測定できます。
- 速度測定:LFM波のドップラーシフトから、対象物の速度を測定できます。
LFM波の応用:
- ソナー:水中での探知、測距、速度測定に使用されます。
- レーダー:航空機、船舶、気象観測などに使用されます。
- 医療:超音波診断装置などで使用されます。
- 地震探査:地下の構造を調べるために使用されます。
LFM波のメリット:
- 高い距離分解能:短いパルス長で高い距離分解能を実現できます。
- 高い信号対雑音比:長いパルス長で高い信号対雑音比を実現できます。
- 広い範囲の測定:周波数スイープ幅を調整することで、広い範囲の距離や速度を測定できます。
LFM波は、さまざまな分野で距離や速度を測定するための強力なツールとして活用されています。
LFM波の発生にはベクトル信号発生器が必要です。
SIGLENT(シグレント)ベクトル信号発生器 SSG6082A-V シリーズ
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LFM信号発生設定画面 |
8GHz以上の信号発生には、 1)アップ/ダウン周波数コンバーター 2)Multiplier/Doubler などの利用が可能です。 変調帯域幅も拡大されます。 |
TMYTEK社 日本代理店 NEXTEM社 |
Pasternack |
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