SIGLENT(シグレント) ベクトル・ネットワーク・アナライザ SNA6000Aシリーズ

dBmとdBμVの換算には、インピーダンスが重要になります。一般的に、無線通信やRF分野ではインピーダンス50Ωを基準とすることが多く、TVやCATV分野ではインピーダンス75Ωを基準とすることが多いです。

dBmは測定器(SG, スペアナなど)で良く使用されます。dBuVはEMC測定、無線機などで一般的に使用されます。

 

1. インピーダンス50Ωの場合

インピーダンス50Ωを基準とする場合、dBmとdBμVの換算式は以下のようになります。

  • dBμVをdBmに換算する場合:

  • dBmをdBμVに換算する場合:

解説:

この関係は、電力 と電圧 の間に はインピーダンス)の関係があることに基づいています。

  • dBmは、1mW(ミリワット)を基準とした電力の対数表現です。

  • dBμVは、1μV(マイクロボルト)を基準とした電圧の対数表現です。

これらの定義と、インピーダンス50Ω()を使って変換式を導き出すことができます。

 

2. インピーダンス75Ωの場合

インピーダンス75Ωを基準とする場合、dBmとdBμVの換算式は以下のようになります。

  • dBμVをdBmに換算する場合:

  • dBmをdBμVに換算する場合:

 

まとめ

 

換算を行う際には、どのインピーダンスを基準としているかを必ず確認することが重要です。特に指定がない場合は50Ωが一般的ですが、用途によって異なります。

これらの式は、電力(dBm)と電圧(dBμV)という異なる物理量を、共通の基準(基準インピーダンス)を用いて換算するためのものです。

 

詳細は「デシベルの単位と変換」の項参照

 

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