SIGLENT (シグレント)スペクトラム・アナライザ SSA3000X PLUSシリーズ

SIGLENT製スペクトラム・アナライザで高調波を測定する際の一般的な方法について、以下の情報が見つかりました。

高調波測定モードの有無と機能

  • SIGLENTのスペクトラム・アナライザの一部モデル(例:SSA5000Aシリーズなど)には、高調波測定(Harmonic measurement)が自動測定キットの一部として搭載されています。

  • このモードを使用すると、基本波(Fundamental)とその高調波を自動的に検出し、それぞれのレベルを測定することができます。

  • 機種によっては、Advanced Measurement Kit(高度な測定キット)などのオプション機能として提供されている場合があります。

高調波測定の一般的な手順

SIGLENTのスペクトラム・アナライザの機種やファームウェアのバージョンによって操作方法は異なりますが、一般的な手順は以下の通りです。

  1. スペクトラム・アナライザのセットアップ:

    • 被測定信号を入力端子に接続します。

    • 適切な基準レベル(Reference Level)とアッテネータ(Attenuator)を設定し、入力信号が過大にならないように調整します。

    • 基本波を十分に観察できるような中心周波数(Center Frequency)とスパン(Span)を設定します。

  2. ピーク検出と高調波の表示:

    • 基本波(最も振幅の大きい信号)を特定します。

    • 機種によっては、自動的にピークを検出して画面の中央に表示する機能があります。

  3. 高調波測定モードの有効化:

    • メニューから「Measure」または「Measurement」などの項目を選択します。

    • 測定項目の中に「Harmonic」または「Harmonics」という項目があれば、それを選択して有効にします。

    • このモードでは、基本波を基準として、その整数倍の周波数に現れる信号(高調波)を自動的にマークし、それぞれの周波数とレベル(dBcやdBm)を表示します。

高調波測定モードがない場合の代替手段

もし、お使いの機種に専用の高調波測定モードがない場合でも、手動で測定することは可能です。

  • マーカー機能の使用:

    • 基本波のピークにマーカーを合わせ、その周波数とレベルを読み取ります。

    • 次に、高調波(2次高調波、3次高調波など)のピークにマーカーを合わせ、それぞれの周波数とレベルを読み取ります。

    • 基本波のレベルを基準として、各高調波のレベル(dBc)を計算します。

    • 例えば、基本波のレベルが-10 dBmで、2次高調波のレベルが-50 dBmだった場合、2次高調波のレベルは基本波に対して-40 dBcとなります。

  • 手動での周波数設定:

    • 基本波の周波数を中心周波数に設定し、スパンを狭めて正確なレベルを測定します。

    • 次に、中心周波数を2次、3次などの高調波の周波数に設定し直し、同様にレベルを測定します。

    • この方法では、より詳細な測定が可能ですが、手間がかかります。

詳細な情報

お使いのSIGLENT製スペクトラム・アナライザの正確なモデル名(例:SSA3021X、SSA3032Xなど)が分かれば、より具体的なマニュアルやアプリケーションノートを参照することで、詳細な操作方法を確認できます。

参考資料(英語):

  • SIGLENTの公式ウェブサイトには、各製品のマニュアルやデータシートが掲載されています。

  • "Siglent Spectrum Analyzer Harmonic measurement"などのキーワードで検索すると、ユーザーコミュニティやYouTubeなどで具体的な操作方法を紹介している動画が見つかります。