
モバイル・サテライト・サービス協会(MSSA)は、携帯電話などの民生用モバイル機器に衛星通信を直接接続する「Direct-to-Device(D2D)」サービスの普及を目指す非営利の業界団体です。📡✨
設立の目的
MSSAの主な目的は以下の通りです。
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既存の周波数帯の活用: 既存のモバイル衛星サービス(MSS)向けに割り当てられているLバンドとSバンドの周波数帯を利用し、D2Dサービスのためのグローバルなエコシステムを構築すること。
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地上と非地上のネットワーク統合: 地上の携帯電話ネットワークと衛星ネットワークをシームレスに統合し、いつでもどこでも、どんな端末でも利用できるスケーラブルで手頃な価格の接続サービスを提供すること。
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業界標準の策定: 3GPP(Third Generation Partnership Project)などの国際的な標準化団体と連携し、相互運用可能なアーキテクチャや標準を確立すること。
主要メンバーと活動
MSSAは、Viasat、Terrestar Solutions、Ligado Networks、Omnispace、Yahsatなどの衛星通信事業者が中心となって設立されました。その後、エリクソン(Ericsson)などの通信事業者や、チップベンダー、OEM(相手先ブランドによる生産)など、D2Dエコシステムに関わる様々な企業が加盟しています。
主な活動としては、技術仕様やベストプラクティスの共同開発、規制や政策に関する提言、宇宙空間の持続可能な利用に関する啓発活動などを行っています。
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