SIGLENT(シグレント)ベクトル信号発生器 SSG6082A-V シリーズ

22GHz帯FWAシステムとは、固定無線アクセス(Fixed Wireless Access)の一種で、電柱や建物の屋上などに設置した基地局と、加入者宅に設置したアンテナ間で22GHz帯の電波を利用して通信を行うシステムです。主に光ファイバーなどの有線ネットワークの敷設が困難な地域や、一時的な通信インフラが必要な場所で利用されます。


 

仕組み

 

FWAシステムは、有線通信の代わりに無線通信を利用して、ラストワンマイル(通信事業者の設備から利用者の端末までの最後の区間)を構築します。

22GHz帯FWAシステムでは、基地局から発信される電波を、利用者のアンテナで受信し、室内の通信機器に接続します。これにより、光回線のような工事をせずに、高速なデータ通信が可能になります。


 

特徴とメリット・デメリット

 

 

メリット

 

  • 短期間・低コストでのネットワーク構築: 光ファイバーケーブルの敷設工事が不要なため、工事期間が短く、コストも抑えられます。

  • 災害時の代替手段: 地震や災害で有線ネットワークが寸断された場合でも、無線通信であるため、比較的早く復旧できます。

 

デメリット

 

  • 降雨減衰: 22GHzという高い周波数帯は、雨や霧による電波の減衰(弱くなること)が大きいため、通信品質が不安定になる場合があります。

  • 見通しが必要: 基地局とアンテナの間に建物や樹木などの障害物があると、電波が届きにくくなるため、見通しの良い場所への設置が必要です。

 

参考:情報通信審議会 情報通信技術分科会 陸上無線通信委員会(第93回)日時 令和7年8月6日

「業務用陸上無線通信の高度化等に関する技術的条件」のうち 「22GHz帯FWAシステムの高度化に関する技術的条件」の検討開始について

 

 

 

 

T&MコーポレーションではNEXTEM社と協調してSIGLENT社/Ceyear社の電子計測器(スペアナ、VSG、VNA)による22GHzFWA通信評価に必要なシステムの提案を行っております。お気軽にお問い合わせフォームよりご相談くださいませ。
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