村上 靖宜（むらかみ やすのり）氏は、電気通信大学（UEC）の教授で、特に高速・大容量無線通信を実現するためのアンテナ、回路、伝搬技術の研究で知られています。
これまでの話題（6G、テラヘルツ帯、フェーズドアレイ、MIMO）と関連し、村上教授の研究は次世代無線通信の物理層技術に深く貢献しています。
🔬 研究テーマの主な領域
村上教授の主な研究テーマは以下の通りです。
1. ミリ波・テラヘルツ帯無線技術
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高周波帯の利用: 5G/6Gで利用されるミリ波帯（28GHz ～ 70GHz帯など）や、さらに高い周波数であるサブテラヘルツ帯（100GHz超）における無線通信技術の研究。
2. フェーズドアレイ・Massive MIMO技術
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ビームフォーミング: 多数のアンテナ素子を用いたフェーズドアレイアンテナの設計と、それを駆動する高周波回路（MMIC: Monolithic Microwave Integrated Circuit）の開発。
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高効率化・高集積化: 高い周波数帯で必要とされるアンテナと回路の一体設計と高集積化により、端末や基地局の小型化・低消費電力化を目指しています。
3. 高周波広帯域回路技術
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フロントエンド技術: 送受信機の中でも特に高速な信号処理を担う、広帯域なミキサ、増幅器、移相器などの高周波集積回路（IC）に関する研究。
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CMOS技術の応用: CMOSプロセスを用いて、ミリ波・テラヘルツ帯の回路を低コストで実現するための技術開発を推進しています。
4. アンテナ・伝搬特性の解析
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基地局や移動端末に組み込むための高性能なアンテナの設計。
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実際の通信環境における電波の伝搬特性の計測や解析を行い、通信システムの設計に役立てる研究。
🎓 貢献と関連トピック
村上教授は、特にCMOSを用いたミリ波・サブテラヘルツ帯集積回路や、それらを応用したフェーズドアレイ無線機の開発において、国内外で重要な成果を発表されています。
これは、岡田健一氏(東京科学大学)らの研究と同様に、6Gに向けた超高速通信システムの安価かつ量産可能な実現を目指す上で非常に重要なアプローチです。
電気通信大学の村上研究室では、これらのアンテナ・回路・システムの統合的な研究により、次世代無線通信の実用化に貢献しています。
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