ベクトルネットワークアナライザ(VNA)を用いた伝送モード分離解析(混合モードSパラメータ測定)は、4ポートVNAを使用するのが一般的です。
これにより、単なる信号の反射・通過だけでなく、**「ディファレンシャル信号がどれだけコモンモードノイズに変換されたか」**を正確に数値化できます。
1. 測定の準備とセットアップ
まず、4ポートVNAの各ポートを、差動ペア(2本の信号線)の両端に接続します。
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Port 1 & 3: 入力側のペア(Positive / Negative)
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Port 2 & 4: 出力側のペア(Positive / Negative)
重要: 測定前には必ず**フル4ポート校正(SOLT等)**を実施してください。ケーブルやコネクタの位相差が残っていると、モード変換の解析結果に大きな誤差が生じます。
2. 具体的な測定手順
① ミックスモードSパラメータの設定
VNAのメニューから「Mixed-mode S-parameters」を選択します。VNA内部の演算機能により、標準的なSパラメータ(S11, S21など)が、以下のモード別パラメータに変換されます。
② 注目すべき指標の確認
解析では、特に以下の4つのブロックに注目します。
| パラメータ群 | 意味 | 評価のポイント |
| Sdd (Differential to Differential) | 純粋な信号伝送特性 | 損失(挿入損失)や反射を確認。 |
| Scc (Common to Common) | コモンモードの伝送特性 | ノイズがどれだけ通りやすいか。 |
| Sdc (Common to Differential) | EMI耐性 (Susceptibility) | 外来ノイズが信号に与える影響。 |
| Scd (Differential to Common) | 放射ノイズ原因 (Emission) | 信号がどれだけノイズに変換されたか。 |
③ モード変換量(Imbalance)の解析
特に Scd を確認します。これは「ポート1から入力されたディファレンシャル信号が、ポート2でどれだけコモンモードに変換されたか」を示します。この値が高い周波数帯域は、基板の非対称性やスキュー(時間差)が発生している箇所です。
3. 解析結果の解釈と対策
測定データ(スミスチャートや振幅特性)から、以下のアクションへ繋げます。
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Scd が高い場合: 配線長の一致(等長配線)の再確認、またはビア付近のGND配置の対称性を改善します。
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TDR(時間領域反射測定)機能の併用: VNAのオプション機能で時間軸に変換し、配線のどの「位置」でインピーダンス不整合(モード変換)が起きているかを特定します。
4. 簡易的な2ポートVNAでの手法
4ポートVNAがない場合は、**180°ハイブリッドジャンクション(バラン)**という外付け部品を使用します。
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ハイブリッドの差動ポートをDUT(被測定物)に接続。
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「Σポート」から測定すればコモンモード、「Δポート」から測定すればディファレンシャルモードとして、2ポートVNAでも分離測定が可能です。
この測定結果に基づいて、フィルタ(コモンモードチョークコイルなど)の選定や配置のシミュレーション方法についても解説が必要でしょうか?
出典:Google Gemini
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