SIGLENT高性能オシロスコープでのネットワークファイル共有

はじめに

データおよびファイルを機器間やコンピュータ間で共有して、データのアーカイブや解析を行うためのアプリケーションは数多くあります。SIGLENTの高性能オシロスコープは、ネットワーク経由でデータを共有するためのツールを提供しています。

これらの機器は、LANネットワークを介して、ローカルファイルを共有する(サーバーモード)か、リモートドライブにアクセスする(クライアントモード)ことが可能です。以下は利用可能なモードです:

機器シリーズ サーバーモード クライアントモード
SDS800X HD YES YES
SDS1000X HD YES YES
SDS2000X HD   YES
SDS3000X HD YES YES
SDS6000A YES YES
SDS7000A YES YES

 

各機器でモードを設定する手順は以下の通りです。

サーバーモードの設定方法

SDS6000Aの場合

以下のメニューからアクセスします:
Utility/Service/Share File

   

SDS7000Aの場合

以下のメニューからアクセスします:
UTILITY / SERVICE / SMB FILE SHARE / SERVER

   

簡単にアクセスできるように、デフォルトのユーザー設定およびパスワードなしで設定してください。

青いチェックマークで有効化すると、エクスプローラーや以下のようなファイル共有ツールを使ってフォルダーにアクセスできます:

  • ドライブ例: \\<IP_ADDRESS>\share
  • 例: \\192.168.1.3\share
   

 

または、エクスプローラーで直接以下のように入力してアクセスできます。

   

 

クライアントモードの設定方法

SDS2000X HD、SDS6000A、またはSDS7000Aでは、PCからドライブをマウントすることも可能です。これをSMBファイル共有クライアントモードと呼びます。

SDS2000X HDの場合

SMB FILE SHARE/ CLIENTで以下のように表示されます:

   

 

SDS6000Aの場合

SERVICE / NETWORK MAPPINGで以下のように表示されます:

 

   

 

SDS7000Aの場合

SMB FILE SHARE/ CLIENTで以下のように表示されます:

   

 

Windowsのフォルダと共有するには、ファイアウォール保護をオフにし、フォルダに「全員」の読み取り/書き込み権限を付与し、パスワード保護の共有をオフにする必要があります。

   

 

接続が確立されると、オシロスコープからPC上のファイルにアクセスできるようになります。

オシロスコープ上のファイルマネージャーは、以下の手順で見つけることができます:
UTILITY/ SAVE/RECALL / File Manager