オシロスコープ超入門|はじめてでもわかる波形測定の基本

 

オシロスコープとは、時間の経過に伴う電気信号(波形)をグラフとして表示する計測器です。電子回路やセンサーの出力、通信信号の確認など、「電気信号がどう変化しているか」を視覚的に確認できるため、電気・電子分野では必須のツールといえます。

本記事では、これからオシロスコープを使い始める方に向けて、その仕組みや基本操作、機種の選び方までをやさしく解説します。


オシロスコープで何ができる?

機能 内容
波形の観測 電圧の変化をリアルタイムで可視化
信号の周期・周波数測定 1周期あたりの時間から周波数を算出
ノイズや異常の発見 一時的なスパイクや振動信号を確認
通信信号の解析 UART、I²C、SPIなどのデジタル信号のデコード(対応機種)

オシロスコープの基本構造

  • 横軸(X軸):時間(秒、ms、μsなど)

  • 縦軸(Y軸):電圧(V、mV)

  • チャンネル数(CH):同時に測定できる信号の数(2CH/4CHが一般的)

  • トリガ機能:特定のタイミングで波形を安定表示させる仕組み


使い方の基本ステップ(例:OWON SDS1104/HDS200)

  1. プローブを接続し、GNDをつなぐ

  2. プローブを測定ポイントに当てる

  3. [AUTO]ボタンを押して自動表示

  4. 縦軸/横軸スケールを調整して見やすく

  5. 波形の保存やPCへの出力も可能(対応機種)


初心者におすすめのモデル(OWON例)

モデル名 特長 用途
OWON SDS1104(4ch/100MHz) 据置型で安定操作/教育現場の定番 実験・基礎測定
OWON HDS200シリーズ ハンディ型+マルチメータ機能 フィールド測定・研修
OWON VDS1022 PC接続型/省スペース設計 在宅開発・オンライン授業

よくある質問(FAQ)

Q. オシロスコープは何MHzのものを選べばいい?
→ 一般的な電子回路なら100MHz前後で十分。高速デジタルや高周波は200MHz〜1GHz以上が目安です。

Q. チャンネル数は何がいい?
→ 基本的な測定なら2CHでOK。複数信号の同時比較や差動測定をしたい場合は4CHがおすすめです。

Q. はじめてでも使えますか?
→ 最近のモデルはAUTO機能・日本語UI付きで操作が非常に簡単です。T&Mコーポレーションでは、入門用の教材や研修資料もご用意しています。


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