信号発生器とは?|電子回路に必要な試験信号を出力する測定器
**信号発生器(Signal Generator)**は、電子回路や通信機器のテスト・開発に使用される、任意の周波数や波形を持つ電気信号を出力する装置です。
オシロスコープなどの波形観測器と組み合わせて、回路や装置の応答特性を調べるための信号源として活用されます。
種類と用途の違い
信号発生器には、出力する信号の種類や用途に応じて複数のタイプがあります。
種類 | 主な用途 | 出力特性の例 |
---|---|---|
ファンクションジェネレータ | 基本波形(正弦波、方形波など)の出力 | ~60MHz程度/任意波形 |
任意波形発生器(AWG) | ユーザー定義の特殊波形出力 | 高解像度(14〜16bit)/高周波 |
RF信号発生器 | 通信機器用の高周波(RF)出力 | ~40GHzまで対応 |
ベクトル信号発生器 | I/Q変調信号や通信規格の模擬 | 通信評価、無線試験など |
信号発生器で出力できる主な波形
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正弦波(Sine)
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方形波(Square)/パルス波(Pulse)
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三角波(Triangle)/のこぎり波(Ramp)
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ノイズ(Gaussian/Whiteなど)
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任意波形(CSVや描画ソフトで作成)
用途例
分野 | 活用シーン |
---|---|
アナログ回路評価 | ゲイン、周波数応答、フィルタ特性の測定 |
デジタル回路試験 | クロックやパルス信号の注入 |
通信機器の検証 | 周波数特性、変調特性、スプリアス測定 |
EMC試験前評価 | RFノイズやバースト模擬信号の印加 |
教育・実験 | 信号源として学生実験や波形確認に使用 |
製品選定のポイント
項目 | 選定の基準 |
---|---|
周波数範囲 | 使用回路に応じて(例:〜100MHz、〜3GHzなど) |
波形種類 | 任意波形・変調機能の要否 |
出力レベル | 振幅(Vpp)やdBmで設定可能か |
分解能 | 14bit以上で高精度制御が可能 |
通信制御 | USB/LAN/GPIB/RS232などによる外部制御対応 |
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よくある質問(FAQ)
Q. ファンクションジェネレータと信号発生器の違いは?
→ ファンクションジェネレータは、信号発生器の中でも簡易で低周波向けの装置です。信号発生器はより広範な意味を持ち、RF信号・I/Q信号・任意波形などを含む上位カテゴリです。
Q. オシロスコープとセットで必要?
→ はい。信号発生器で出力 → オシロスコープで波形確認が基本的な測定構成です。
まとめ
信号発生器は、電子回路の評価や通信・ノイズ・振幅応答の確認などに欠かせない試験信号の源です。
SIGLENT・OWONなど、T&Mコーポレーションでは幅広い価格帯・性能モデルを正規代理店としてラインアップ・サポートしています。