安定化電源とは?

安定化電源とは、入力電源に変動(ノイズや電圧変動など)があっても、一定の電圧や電流を安定して出力する電源装置のことです。英語では「Regulated Power Supply」と呼ばれます。

電子回路や測定機器では、正確な動作のために一定の電力供給が必要であり、安定化電源はその基礎を支える重要な装置です。

 

なぜ「安定化」が必要なのか?

家庭用コンセントなどのAC(交流)電源は、負荷や環境により電圧が変動することがあります。こうした変動がそのまま電子回路に加わると、誤動作や故障の原因になります。

安定化電源は、入力の変動を吸収し、常に安定したDC(直流)電圧を出力することで、回路や機器の安全・正確な動作を支えています。

 

主な種類

種類 特徴
リニア方式 ノイズが少なく、高精度な出力が可能
スイッチング方式 高効率・小型・軽量で、出力調整の自由度が高い

 

用途例

  • 電子回路の試作・検証

  • 測定器やセンサの電源供給

  • 学校や研究機関での電子実験

  • 産業機器や開発環境での定電圧供給

 

安定化電源と「非安定化電源」の違い

比較項目 安定化電源 非安定化電源
出力の安定性 高い 変動しやすい
ノイズ耐性 強い 弱い
精密回路への適性 適している 適さない