オシロスコープのWi-Fi対応とは?
Wi-Fi対応オシロスコープとは、無線LANを使ってPCやスマートデバイスとワイヤレスで接続・制御・データ転送が可能なオシロスコープのことです。
従来のUSBやLANケーブルを使わず、無線での波形観測・リモート操作・ファイル共有が可能なため、現場での柔軟な運用や、教育・遠隔作業との相性が良いのが特長です。
■ Wi-Fi対応の主なメリット
メリット | 説明 |
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ケーブルレスで操作可能 | 作業スペースを広く確保でき、設置の自由度も向上 |
リモート観測が可能 | 離れた場所から波形の確認や保存操作ができる |
データ共有がスムーズ | 測定結果をPCやクラウドに即時転送可能。レポート作成も効率的 |
現場作業に最適 | 高所・狭所・電源周辺など、ケーブル接続が困難な環境で活躍 |
■ よくある使用シーン
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教育現場での複数台オシロ操作(タブレット・PCから接続)
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現場保守作業での波形記録と即時報告
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複数のエンジニアが同時にモニタリング(共有波形の確認)
■ T&M取扱のWi-Fi対応オシロスコープ(例)
製品名 | メーカー | 特長 |
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Micsig STO1104C / STO2000シリーズ | Micsig | Wi-Fi内蔵。PC・スマホ・クラウド接続対応。波形画面共有も可能。 |
Micsig MDO5004シリーズ | Micsig | 高分解能&大容量メモリ。USB・LAN・Wi-Fiすべて対応。 |
OWON XDSシリーズ(一部) | OWON | Wi-Fi接続オプションあり。コストパフォーマンスに優れる。 |
※SIGLENT製は基本的にUSB/LAN対応で、Wi-Fiはオプションで外部接続が必要なモデルが中心です。
■ 注意点・導入時のチェック項目
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セキュリティ要件(社内ネットワーク接続ポリシーに合致しているか)
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ファームウェア対応状況(一部機能はバージョンにより制限あり)
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アプリ・ソフト連携(Windows / iOS / Android対応の操作アプリがあるか)
まとめ
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Wi-Fi対応オシロスコープは、柔軟で省配線な運用が可能
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教育現場・保守現場・遠隔モニタリングなどに最適
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T&Mコーポレーションでは、Wi-Fi内蔵型モデルから複数接続対応機種まで幅広く取り扱いしています