グラフェンを用いたプラズモン量子回路のような、ナノメートル($10^{-9}$ m)単位の精度が求められる構造の製造には、最先端のナノリソグラフィ技術と積層技術が駆使されています。
主に以下の4つのステップで、原子レベルの精度を追求します。
1. グラフェンとhBNの積層(ヘテロ構造の構築)
まず、回路の「基板」となる高品質な材料層を作ります。
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スコッチテープ法(剥離法): 高品質な黒鉛(グラファイト)やhBNの結晶から、原子1層分を薄く剥がし取ります。
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ドライ転写: 顕微鏡下で精密なマニピュレーターを使い、hBN、グラフェン、hBNの順に重ね合わせ、サンドイッチ構造(カプセル化)を作ります。これにより、グラフェンが外部の汚れから保護され、低損失なプラズモン伝搬が可能になります。
2. 電子線リソグラフィ(パターニング)
光を用いた通常のリソグラフィでは、波長の関係でナノサイズの微細な線を引くことが困難です。そのため、波長の短い**電子線(Electron Beam: EB)**を使用します。
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露光: グラフェン層の上に塗ったレジスト(感光剤)に、電子ビームで回路の形を描きます。
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現像: ビームが当たった部分だけを除去し、設計通りの型抜きを行います。これにより、プラズモンを閉じ込めるための「ナノ導波路」や「干渉計」の形状が決定されます。
3. エッチング(彫り込み)
レジストのパターンに従って、不要な部分のグラフェンやhBNを取り除きます。
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反応性イオンエッチング(RIE): プラズマ化したガスをぶつけて、露出しているグラフェンを物理的・化学的に削り取ります。
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原子層精度の制御: 削りすぎると下の絶縁層まで傷つけてしまうため、ガスの種類やパワーを極めて精密に制御します。
4. 電極の形成(制御・読み出し部の追加)
最後に、ゲート電圧をかけたり信号を取り出したりするための金属電極を取り付けます。
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蒸着: 金(Au)やパラジウム(Pd)などの金属を真空中で加熱・蒸発させ、回路上の必要な箇所に付着させます。
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コンタクトの最適化: グラフェンと金属の境界でプラズモンが反射しないよう、電気的な接触(オーミック接触)を極限までスムーズにする特殊な加工が行われます。
製造における最大の課題:界面のクリーンさ
量子回路の忠実度を下げる最大の敵は、層と層の間に挟まった**「ナノバブル(不純物の塊)」**です。
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解決策: 真空中や不活性ガス中で積層作業を行ったり、積層後に高温で熱処理(アニール)を行って不純物を外側に押し出したりする手法が取られます。この「原子レベルの掃除」が、高忠実度な量子ゲートを実現するための職人技とも言える工程です。
まとめ:ナノ製造のフロー
| 工程 | 手法 | 役割 |
| 素材準備 | CVD法または剥離法 | 高純度な単結晶グラフェンを得る |
| 積層 | 転写技術 | hBNで挟み、電子の通り道を保護する |
| 加工 | 電子線リソグラフィ | ナノサイズの導波路を描く |
| 仕上げ | 蒸着・エッチング | 電極と回路形状を完成させる |
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出典:Google Gemini
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