ファンクションジェネレータとは?|波形信号を自在に出力する電子信号源

ファンクションジェネレータ(Function Generator)は、任意の電気信号(波形)を出力するための電子計測器です。
基本波形である正弦波、方形波、三角波、のこぎり波
などを生成でき、電子回路の動作確認や信号注入テストに広く用いられています。


用途例

分野 活用例
電子回路の評価 入力信号として使用し、回路の応答を確認
アンプ特性測定 ゲインや周波数特性を確認
センサ模擬信号 センサ出力の模擬波形として
ノイズ耐性試験 繰り返し波形やパルス信号によるストレステスト
教育用途 波形の基礎学習、回路動作の実演

主な出力波形

  • 正弦波(Sine):基本的な周期信号、フィルタ評価に使用

  • 矩形波(Square):デジタル信号の模擬、タイミングテストに

  • 三角波(Triangle)/のこぎり波(Ramp):リニア応答確認やスイッチング応答評価に

  • パルス波(Pulse):高速応答・立ち上がり時間の確認

  • ノイズ信号(一部機種):ホワイトノイズやピンクノイズなども生成可能


任意波形機能(Arbitrary Waveform:AWG)

上位モデルでは、**ユーザーが自由に定義した波形(CSVなど)を出力できる任意波形機能(AWG)**を搭載。より高度なシミュレーションや非線形信号を再現可能です。


選定時のチェックポイント

項目 推奨基準/選定ポイント
出力周波数範囲 数Hz〜数十MHz/100MHz以上のモデルも存在
出力振幅 0〜10Vpp程度/高出力が必要なら±20Vも
波形分解能 14bit〜16bitが高精度(特にAWG使用時)
チャンネル数 1ch〜2ch(2chで同期出力/位相差制御も)
インターフェース USB/LAN/RS232/GPIBなど(自動制御用途)

T&Mコーポレーションおすすめモデル

✅ SIGLENT SDG6000Xシリーズ(最大500MHz/16bit AWG)

  • IQ変調/位相制御/デュアルチャネル対応

  • 正弦波+任意波形+パルス+ノイズなど多機能搭載
    👉 製品ページを見る

✅ OWON AGシリーズ(AG1022Fなど)


よくある質問(FAQ)

Q. ファンクションジェネレータと信号発生器の違いは?
→ 一般的には同義として扱われますが、「信号発生器(Signal Generator)」はより広義で、RF信号なども含む上位カテゴリとなります。

Q. 正弦波しか出せない機種はありますか?
→ 最近のデジタル式モデルはほぼ全機種が複数波形に対応しています。

Q. オシロスコープとの併用が必要?
→ はい。出力した波形が正しく回路に伝わっているかを観測するため、オシロとの併用が基本です。


まとめ

ファンクションジェネレータは、電子回路やシステム開発における「信号源」として欠かせないツールです。
T&Mコーポレーションでは、SIGLENT・OWON各ブランドの正規総代理店として、選定・導入・技術サポートまで一貫して対応しております。

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