ポータブルオシロスコープとは?
ポータブルオシロスコープとは、持ち運びやすさを重視して設計された、軽量・コンパクトなオシロスコープのことです。
バッテリー駆動や耐久性を備え、屋外・現場・車載環境・教育実習など、据置型のオシロスコープでは対応しづらい場所で活躍します。
■ ハンディ型との違いは?
「ポータブル型」と「ハンディ型」はしばしば同義で使われますが、以下のような違いもあります:
分類 | 特徴 | サイズ感 |
---|---|---|
ハンディ型 | 片手で操作可能、マルチメータ一体型が多い | 非常に小型(手のひら〜A5程度) |
ポータブル型 | タブレットサイズ~小型ベンチ型、操作性や画面視認性重視 | A5〜A4サイズ程度 |
T&Mでは、Micsigのタブレット型やOWONのハンディ型をポータブルモデルとして分類・提案しています。
■ ポータブルオシロスコープの特長
特長 | 説明 |
---|---|
携帯性 | 軽量かつコンパクトで、持ち運びに便利 |
バッテリー駆動 | 電源がない場所でも使用可能(約4~6時間) |
多機能一体型 | マルチメータ・波形記録・USB保存機能などを搭載 |
堅牢設計 | 落下耐性、屋外環境でも使いやすい構造のモデルあり |
操作性 | タッチパネル/物理ボタンなど、用途に応じたUI搭載 |
■ T&Mおすすめ ポータブル対応モデル
製品名 | 特長 | 用途例 |
---|---|---|
Micsig TO1104 | 8インチ液晶、100MHz/4ch、タッチ操作、Wi-Fi搭載 | 教育・点検・試験 |
Micsig STO1104C | 12ビット分解能、USB/Wi-Fi/LAN対応 | 高精度波形記録、開発・応用実験 |
OWON HDS2102S | 2ch+マルチメータ一体型、100MHz、小型・軽量 | 保守・出張修理・車載診断 |
OWON SDS1022SE | 小型ベンチ型、PC接続用USB搭載 | 実習用・簡易ラボ設置 |
■ 活用シーン
-
電気設備の現場診断
-
車載センサやイグニッション信号のその場波形確認
-
教育現場での実習・演習
-
屋外のインバータやDC電源の動作確認
-
製造現場での不具合解析・再現調査
■ 選定のポイント
項目 | 内容 |
---|---|
帯域幅 | 測定対象に応じて50〜100MHz以上推奨 |
バッテリー持続時間 | 実作業に耐えうるか(目安:4〜6時間) |
測定機能 | DMM一体型/プロトコル解析対応など |
接続性 | USB/LAN/Wi-Fiなど、データ保存・共有のしやすさ |
まとめ
-
ポータブルオシロスコープは、携帯性と実用性を兼ね備えた測定器
-
据置型に比べて小型で扱いやすく、教育・現場・保守用途に最適
-
T&Mでは、Micsig/OWON製の豊富なポータブル対応モデルを即納・デモ機対応可能