Ceyear 3674 series VNA (2port, 4port)

ワイヤレス電力伝送(WPT: Wireless Power Transfer)とは、ケーブルを使わずに電力を空間を介して送る技術のことです。別名、ワイヤレス給電や非接触充電とも呼ばれます。

この技術は、スマートフォンや電動歯ブラシの充電器、電気自動車の充電など、私たちの身近な生活から産業分野まで、幅広い用途で活用されています。

 

主な仕組み

 

ワイヤレス電力伝送の主な方式には、以下の3つがあります。それぞれ伝送距離や効率に違いがあります。

 

1. 電磁誘導方式

 

最も広く使われている方式です。送電側のコイルに電流を流すと磁界が発生し、その磁界が受電側のコイルを通過することで誘導電流が生じ、電力が伝わります。

  • 特徴:

    • 伝送距離が非常に短い(数mm〜数cm)。

    • コイルの位置がずれると効率が低下しやすい。

    • 回路が比較的シンプルで、高効率な伝送が可能。

    • 用途: スマートフォンや電動歯ブラシなどの小型機器の充電。

 

2. 磁界共鳴方式

 

電磁誘導方式を応用した方式です。送電側と受電側のコイルを同じ周波数で共振させることで、離れた場所でも効率よく電力を伝送できます。

  • 特徴:

    • 伝送距離が比較的長い(数十cm〜数m)。

    • コイルの位置ずれに強い。

    • 用途: 電気自動車の充電や、工場内の自動搬送ロボットへの給電など。

 

3. 電磁波方式

 

送電側で電力を電磁波(マイクロ波やレーザー)に変換して送り、受電側でアンテナを使ってその電磁波を受け取り、電力に変換する方式です。

 

 

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