SIGLENT(シグレント) リアルタイム・スペクトラム・アナライザ SSA3000X-Rシリーズ

混変調とは、電子回路や機器の非直線性によって発生する現象です。📡

 

仕組み

 

受信したい信号(希望波)に、別の強い電波(不要波)が混入すると、受信機の増幅器やミキサーなどの回路の非直線性によって、希望波が不要波の振幅変動と同じように変調されてしまう現象です。

これは、本来は入力信号の強さに比例して出力信号の強さが変わるはずの回路が、入力信号が強すぎるとその比例関係が崩れてしまうために起こります。その結果、希望波の音声や映像に、不要波の変調信号が重なって聞こえたり、映ったりします。

混変調は、相互変調と似ていますが、相互変調が2つ以上の不要波が原因で発生するのに対し、混変調は1つの不要波でも起こるという違いがあります。

 

発生原因

 

混変調の主な原因は、以下の通りです。

  • 回路の非直線性:増幅器などの回路の特性が、入力信号の大きさに対して直線的でない場合に発生します。

  • 強力な不要波の存在:希望波を受信している周波数帯域外であっても、非常に強い電波が近くにある場合に混変調が起こりやすくなります。

  • 機器の調整不良や劣化:古い機器や調整が不十分な機器では、回路の非直線性が大きくなり、混変調が発生しやすくなります。

この現象は、特にアマチュア無線や業務用無線など、多くの電波が飛び交う環境で問題となることが多いです。


この動画では、高調波や電波障害について解説しており、混変調についても触れています。

【アマチュア無線】『高調波と電波障害』相互変調とか混変調とか【3分くらい無線講座 37】

 

 

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