SIGLENT (シグレント)SDS7000A シリーズ デジタル・オシロスコープ

相互接続性(インターオペラビリティ / Interoperability)とは

 

複数の異なるシステム、機器、またはソフトウェアなどが、互いに接続・連携し、全体として正しく動作できる能力や度合いを指します。

これは、単に「物理的にケーブルがつながる」という接続性だけでなく、「データや機能が意味を理解され、滞りなくやり取りされ、意図した通りに動く」という相互運用性までを含めた概念です。


 

相互接続性の重要性

 

相互接続性が確保されることで、情報通信技術の利便性や効率が飛躍的に向上します。

  1. ユーザーの利便性向上:

    • 異なるメーカーの機器や異なる通信キャリアのサービス(例: DocomoユーザーとSoftBankユーザーの通話)であっても、制約なく利用できるようになります。

  2. 市場の健全な発展:

    • 特定の企業や技術に依存することなく、自由に製品やサービスを選べる競争原理が働き、技術革新が促進されます。

  3. 効率的なシステム構築:

    • 既存のシステムや新しい技術を柔軟に組み合わせられるため、企業が多種多様なニーズに対応したソリューションを迅速に構築できるようになります(例: IoTシステムでの様々なセンサーとクラウドサービスの連携)。


 

具体的な領域

 

相互接続性は、IT・通信の分野で特に重要視されています。

領域 相互接続性の例
通信ネットワーク 異なるキャリア間の通話接続、インターネットにおける共通の通信プロトコル(TCP/IPなど)の使用。
ハードウェア BluetoothやWi-Fiなどの共通規格に基づき、スマートフォン、ヘッドセット、PC、プリンターなどのワイヤレス機器が相互に通信できること。
ソフトウェア・データ 異なる組織やシステム(例: 医療機関の電子カルテシステム)間で、データ形式や意味が統一され、情報交換ができること。
ブロックチェーン 異なるブロックチェーンネットワーク(例: BitcoinとEthereum)間で、資産の移動やデータ連携を可能にする技術。

相互接続性を実現するためには、業界全体で共通の技術仕様や標準規格(プロトコル)を取り決め、機器メーカーやサービス提供者がそれに従うことが不可欠です。HATSフォーラム(高度通信システム相互接続推進会議)のような団体は、この相互接続性を検証・推進する活動を行っています。

 

 

こちらの資料では、「基地局と端末(スマホなど)との相互接続性」についてOTAを例に解説されています。

「複数の実基地局、端末シミュレータ」対「複数の実端末、基地局シミュレータ」での相互接続性試験、スループット試験に使用されています。

5G NSA MIMO DL4Gbps OTA Testing System.

森田テック株式会社