Ceyear 3674 series VNA (2port, 4port)

飽和(ゲイン・コンプレッション)が発生しているかどうかをチェックする最も基本的な方法は、入力信号のレベルと出力信号のレベルの関係性を調べることです。

正常な状態では、入力信号のレベルを上げれば、それに比例して出力信号のレベルも上がります。しかし、機器が飽和し始めると、この比例関係が崩れ、入力信号を上げても出力信号の増加が鈍くなります。この現象をゲイン・コンプレッションと呼びます。

具体的なチェック方法としては、以下の2つが一般的です。

 

1. 入力レベルを徐々に下げる方法

 

最も簡単な方法は、出力の様子を観察しながら、入力信号のレベルを少しずつ下げていくことです。

  • 正常な状態: 入力信号を下げた分だけ、出力信号も下がります。

  • 飽和している状態: 飽和している場合は、入力信号を下げると出力信号が急に下がり始め、正常な状態に戻ります。

 

2. P1dB (1 dB ゲイン・コンプレッション・ポイント) を測定する方法

もっとも一般的な測定方法は、ベクトル・ネットワーク・アナライザ(VNA)を使用した、パワー掃引機能による測定です。

SIGLENT製のSNA5004Aをもとに 4ポートネットワークアナライザ(VNA)の活用方法(P1dB)

 

通常、P1dB測定は1つの周波数においてパワーを掃引して測定します。Ceyear社の3674シリーズVNAではプリアンプのゲイン特性測定を3次元(3D)で行う機能があります。

横軸は、周波数とパワー、縦軸はGain(S21)となります。P1dBが発生する入力レベル、周波数が様々であることが簡単に確認できます。

 

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