48VシステムにおけるDC/DCコンバータ、およびその周辺を構成する主要な部品の選定基準について、より実務的な視点で詳しく解説します。
特に48Vから12Vへ変換する降圧(Buck)コンバータを例に挙げます。
1. パワーMOSFETの選定
48Vシステムでは、スイッチング素子の性能が効率と熱設計に直結します。
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耐圧(VDS): 48V定格に対し、サージ(ロードダンプ)やスイッチング時のスパイクを考慮して、80V〜100V耐圧のMOSFETを選定するのが標準的です。
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低オン抵抗(RDS(on)): 大電流を流すため、mΩ(ミリオーム)単位の極めて低い抵抗値が求められます。
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パッケージ: 放熱性に優れた「TO-Leadless (TOLL)」や、小型・高放熱の「PQFN」パッケージが多用されます。最近では、より高効率な**GaN(窒化ガリウム)**素子の採用も検討され始めています。
2. コントローラIC(PWM制御)
コンバータ全体の動作を制御するICです。
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多相制御(Multi-phase): 12V側で100A〜200Aといった大電流が必要な場合、単相ではコイルが巨大になりすぎるため、3相や6相のインターリーブ制御が可能なICを選びます。
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双方向制御: 48V→12Vだけでなく、12V→48Vの昇圧も同じ回路で行う場合、双方向制御に対応した専用の車載IC(例:RenesasのISL78226、TIのLM5170-Q1など)が必要です。
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機能安全(ISO 26262): 万が一の故障時に出力を遮断できるよう、自己診断機能や「ASIL-B」以上の認証を受けたICが選ばれます。
3. パワーインダクタ(コイル)
電流を平滑化し、エネルギーを一時的に蓄える部品です。
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大電流・低損失: 直流抵抗(DCR)が極めて低く、大電流でも飽和しない(磁気飽和特性に優れた)メタルコンポジット材料のインダクタが主流です。
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振動対策: 車載特有の激しい振動に耐えるため、端子の補強や堅牢な筐体を持つ構造が求められます。
4. コンデンサ(入力・出力)
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入力側(48V系): 高電圧サージに耐えるため、耐圧の高いアルミ電解コンデンサや、高周波ノイズ除去用のセラミックコンデンサ(MLCC)を組み合わせて配置します。
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出力側(12V系): 低ESR(等価直列抵抗)で、大きなリップル電流に耐えられるポリマーコンデンサなどが選ばれます。
5. 保護部品(eFuse / 理想ダイオード)
従来のヒューズに代わり、半導体で高速に電流を遮断する部品の重要性が増しています。
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eFuse (電子ヒューズ): 短絡が発生した際、マイクロ秒単位で電流を遮断し、他のECUへの影響を防ぎます。
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逆接続保護: バッテリーを逆につないだ際の保護として、ダイオードよりも電圧降下が少ない「理想ダイオードIC + MOSFET」の組み合わせが使われます。
選定時の重要ポイント:熱設計
48V DC/DCコンバータは数kW級の電力を扱うため、**「いかに熱を逃がすか」**が最大の設計事項となります。
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アルミ基板や高放熱基板の採用
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パワーモジュール化(チップを直接冷却プレートに載せる構造)
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**筐体(アルミダイカスト)**への熱伝導シートの選定
出典:Google Gemini
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