🚀 5Gにおけるキャリアアグリゲーション(CA)
5G(第5世代移動通信システム)におけるキャリアアグリゲーション(CA)は、4G時代から引き続き、超高速・大容量通信を実現するための最重要技術の一つです。
5Gでは、特に異なる特性を持つ複数の帯域(低周波数帯、Sub6、ミリ波)を効率的に組み合わせることで、速度の向上だけでなく、エリアカバレッジの拡張や安定化にも貢献しています。
1. 5G CAの主な組み合わせ(NR-CA)
5Gで使われる新しい周波数帯域(NR: New Radio)同士を束ねるCAは、「NR-CA」と呼ばれます。
| 周波数帯の組み合わせ | 帯域の特性 | 主な効果 |
| Sub6 (3.7GHz帯) + Sub6 (4.5GHz帯) | いずれもミッドバンド | 最も主流な高速化。2つの広い帯域幅を束ねて、数Gbps級の速度を実現する。速度とエリアのバランスが良い5Gエリアの基盤となる。 |
| ミリ波 (28GHz帯) + ミリ波 (28GHz帯) | どちらもハイバンド(超高速) | 非常に広い帯域を複数束ねることで、数Gbpsを遥かに超える超高速を実現。スタジアムなどのホットスポットでの大容量通信向け。 |
| ローバンド (例: 700MHz/800MHz帯) + Sub6 (3.7GHz帯) | 広域カバー帯 + 高速帯 | エリアの拡張と速度の底上げ。Sub6の電波が届きにくいエリア(ビルの屋内奥など)でも、ローバンドの安定した電波で通信を維持しつつ、速度向上を図る。 |
2. Dual Connectivity (DC) との連携
5Gにおける高速化とエリアカバーの鍵は、単なるCAだけでなく、「デュアルコネクティビティ(Dual Connectivity: DC)」という技術にもあります。
DCは、端末が**2つの異なる基地局(マスターとセカンダリ)**に同時に接続し、それぞれの基地局が持つ周波数帯を組み合わせて通信する技術です。
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EN-DC (E-UTRAN New Radio - Dual Connectivity):
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5G導入初期に主流だった方式です。4G LTEのコアネットワークと基地局(マスター)で制御を行いながら、5G NRの基地局(セカンダリ)からデータを受信します。
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4Gの安定したカバレッジを土台に、5Gの高速帯域をアドオンすることで、比較的早く5Gの高速化を実現しました(ノンスタンドアローン: NSA構成)。
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NR-DC (New Radio - Dual Connectivity):
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5Gコアネットワークと5G基地局のみで運用される**スタンドアローン (SA)**構成で、異なる5G基地局(例えばSub6とミリ波)を組み合わせて通信を高速化します。
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3. 5G CAの重要なメリット
CAは、単に速度を上げるだけでなく、5Gのサービス提供において以下のような重要な役割を果たします。
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最大速度の向上: 複数の広い帯域幅を合成することで、ユーザーが体感するピーク速度が大幅に向上します。
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エリアカバレッジの向上: 低周波数帯(ローバンド)と高周波数帯(Sub6など)を組み合わせることで、高速通信可能なエリアの実質的な範囲が広がり、通信の途切れにくさが向上します。
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効率的な周波数利用: キャリアが保有する複数の周波数帯を無駄なく組み合わせて使うことで、ネットワーク全体の収容能力が向上します。
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