CISPR 11の適合評価を実務や試験対策のレベルで行う際、土台となるのがこのCISPR 16シリーズです。これらは「EMC測定のバイブル」とも呼ばれ、測定器の仕様からサイトの特性、測定手法、不確かさの計算までを網羅しています。
各規格の役割を整理すると以下のようになります。
1. CISPR 16-1-1:測定装置(受信機)の仕様
測定に使用するEMIレシーバやスペクトラムアナライザの性能要件を定めています。
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検波器(Detector)の特性: * QP(準尖頭値): 妨害波の繰り返し周波数に応じた「うるささ」を評価するための応答特性。
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AV(平均値): 連続的なノイズの評価。
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Peak(尖頭値): 最悪値の把握。
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インパルス応答: パルス状のノイズに対して、レシーバが規定通りの電圧を示すかどうかの校正基準。
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6dB帯域幅: 各周波数バンド(Band A〜E)における分解能帯域幅(RBW)の規定。
2. CISPR 16-1-4:補助装置とサイト特性(放射妨害波)
主に**アンテナや測定サイト(電波暗室・オープンサイト)**に関する規定です。
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アンテナの仕様: 測定に使用する対数周期アンテナやバイコニカルアンテナの特性。
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SVSWR(Site Voltage Standing Wave Ratio): 1GHz超の測定において、サイト内の反射が許容範囲内かを評価する指標。
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NSA(正規化サイトアッテネーション): 30MHz〜1GHzのサイト特性評価。
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CMAD(Common Mode Absorption Device): 測定ケーブルからの不要放射を抑えるための吸収クランプの配置規定など。
3. CISPR 16-2-3:放射妨害波の測定方法
「どうやって測るか」という実際の手順を定めています。
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掃引速度とドウェルタイム: 見逃しがないよう、ノイズの性質(間欠的か連続的か)に合わせてスキャンスピードをどう決めるか。
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EUT(被試験機)の配置: テーブルの高さ、ケーブルの引き回し、接地条件。
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最大値の探索: ターンテーブルを360度回転させ、アンテナ高さを1m〜4mで変化させて、最もノイズが強くなるポイントを探す手順。
4. CISPR 16-4-2:測定の不確かさ(Uncertainty)
測定結果には必ず誤差が含まれます。その**「不確かさ」をどう算出し、合否判定にどう反映するか**を定めています。
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不確かさバジェット: アンテナ係数、ケーブルロス、レシーバの振幅精度、サイト特性など、各要因の誤差を積み上げて計算します。
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合否判定基準: * 算出した不確かさ($U_{lab}$)が規格で定められた基準値($U_{cispr}$)以下であれば、測定値がそのまま許容値を超えていなければ合格。
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基準値を超えている場合は、その分だけ判定を厳しくする必要があります。
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iNARTE試験や実務でのポイント
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iNARTE対策: 各規格番号が「装置(1-x)」「方法(2-x)」「不確かさ(4-x)」のどれに対応しているかを整理しておくのが定石です。
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実務上の注意: 例えば「1GHz超の放射エミッションで不合格が出た」場合、CISPR 16-1-4に基づいたサイトのSVSWRや、16-2-3に基づいたアンテナの指向性特性を確認するといった、原因究明のロードマップとしてこれらを参照します。
特に、SiC/GaNなどの高速スイッチングデバイスを扱う場合、高い周波数成分の振る舞いが16-1-4や16-2-3の規定に敏感に反応するため、セットアップのわずかな差が結果に大きく影響します。
出典:Google Gemini (Gemini は AI であり、間違えることがあります。)
参考:総務省 令和7年11月26日(水)
情報通信審議会 情報通信技術分科会 電波利用環境委員会(第66回)配付資料
資料66-3-2 電波利用環境委員会報告(案)(CISPR 16-1-1、16-1-4、16-2-3及び16-4-2)PDF
資料66-3-3 電波利用環境委員会報告(案)別添1(CISPR 16-1-1)PDF
資料66-3-4 電波利用環境委員会報告(案)別添2(CISPR 16-1-4)PDF
資料66-3-5 電波利用環境委員会報告(案)別添3(CISPR 16-2-3)PDF
資料66-3-6 電波利用環境委員会報告(案)別添4(CISPR 16-4-2)PDF
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