
K-band(Kバンド)とKa-band(Kaバンド)は、電磁波スペクトルのマイクロ波領域に属する周波数帯のことです。ドイツ語で「短い」を意味する "kurz" に由来します。これらのバンドは、レーダーや衛星通信など様々な用途で使われています。
K-band (Kバンド) 🛰️
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周波数帯: 18 GHz~27 GHz
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特徴:
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Kバンドの中心付近の周波数(約22.24 GHz)は、大気中の水蒸気によって吸収されやすいという特性があります。このため、長距離通信には向いていません。
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"kurz"(短い)が名前の由来です。
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主な用途:
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自動車の衝突回避システムやアダプティブクルーズコントロールなどの車載レーダー
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交通速度の測定レーダー
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気象レーダー
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Ka-band (Kaバンド) 📡
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周波数帯: 27 GHz~40 GHz
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特徴:
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Kバンドよりさらに周波数が高く、波長が短いです。
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"K-above"(Kの上)の略称で、Kバンドより周波数が高いことに由来します。
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高い周波数を利用するため、大容量・高速なデータ通信が可能です。
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しかし、降雨減衰や大気中の水蒸気による影響をKバンドより強く受けやすいという欠点があります。☔️
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主な用途:
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衛星インターネット通信(例: Starlink、ViaSat)
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高精細なレーダーシステム
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5Gなどの第5世代移動通信システム(一部)
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