✅ 基本原則:計測器はPSE(電気用品安全法)対象外が基本
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PSEは「一般家庭用電気製品の安全確保」が目的。
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電子計測器(汎用計測器・ラボ機器)は多くがPSE非対象。
✅ ただし以下のケースではPSE対象になる可能性あり
対象になり得る機器 | 理由 | 備考 |
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ACアダプタ・電源アダプタ | PSEの「直流電源装置(非特定電気用品)」に該当 | 電子計測器の付属品も対象 |
電源コード・電源プラグ | 「電源コードセット」「電線器具」として特定電気用品 | 電子計測器の付属品も対象 |
簡易測定器の家庭用流通品 | 消費者向け商品はPSE対象解釈されることあり | 例:家庭用血圧計、温湿度計、ガス検知器など |
一部の簡易電子工作用測定キット | 組み立て不要な完成品として販売される場合 | 市販テスター類の一部で非特定電気用品該当あり |
✅ 代表的な「通常はPSE対象外」の電子計測器
主な計測器 | PSE適用状況 |
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オシロスコープ | 対象外 |
デジタルマルチメータ | 対象外 |
プログラマブル直流電源 | 対象外(既述通達 *1による) |
任意波形発生器 | 対象外 |
スペクトラムアナライザ | 対象外 |
電力計 | 対象外 |
信号発生器・周波数カウンタ | 対象外 |
データロガー | 対象外 |
絶縁抵抗計 | 対象外 |
*1: https://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/kaishaku/taishou_hitaishou/20030326/powersupply_for_specialist.pdf
✅ まとめ
原則 | 対象になる可能性 | 対象外が原則 |
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電源アダプタや電源コード単体 | ✅ 対象 | |
家庭用簡易計測器 | ✅ 対象 | |
業務用電子計測器本体 | ✅ 対象外 |
✅ ポイント
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PSEは「家庭用電気用品」に着目 → 業務用・産業用計測器はほぼ対象外
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ただし AC電源アダプタや電源コードは注意
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電子計測器本体の安全性はIEC61010やUL等の国際規格で評価される
- プログラマブル直流電源は経済産業省の記述通達によりPSEの対象外
✅ 最後に: SIGLENT SPD4000Xシリーズ の簡単な紹介
SIGLENT SPD4000Xシリーズは、高精度・多チャンネルのプログラマブル直流電源です。
最大4チャンネルの独立出力を備え、研究開発から生産ラインまで幅広い用途に対応します。
主な特徴
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4チャンネル独立出力
各チャンネルを個別に設定可能。直列・並列接続にも対応し柔軟な運用が可能。 -
高精度・高安定性
出力分解能は1 mV / 1 mA。低リップル・低ノイズ設計で安定した電源供給を実現。 -
大型カラーディスプレイ
4.3インチ液晶に全チャンネルの出力状態を同時表示。操作性も良好。 -
リモート制御に対応
USB / LAN を搭載。SCPIコマンドによる制御が可能。 -
豊富な保護機能
過電圧保護(OVP)、過電流保護(OCP)、過温度保護(OTP)などを標準装備。
主な用途
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各種電子回路、機器の開発・評価
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自動試験システム(ATE)