RF信号発生器とは?【SIGLENT製品で解説】
**RF信号発生器(RF Signal Generator)**は、無線通信機器や高周波回路の開発・評価に使用される、高精度な高周波信号を出力する装置です。
T&Mコーポレーションでは、SIGLENT社製のRF信号発生器を中心に取り扱っており、開発現場・研究機関・教育用途まで幅広く対応しています。
RF信号発生器の主な用途
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Wi-Fi・Bluetooth・5Gなどの通信機器の評価
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アンプ・フィルタなどRF回路の特性確認
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EMC試験やスペクトラムアナライザの校正用信号源
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レーダーやミキサー回路のテスト
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無線受信モジュールやチューナーの検証
SIGLENT製RF信号発生器の主力シリーズ
✅【SIGLENT SSG5000Aシリーズ】
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周波数範囲:9kHz ~ 4GHz / 6GHz
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出力レベル:–130 dBm ~ +26 dBm
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変調方式:AM / FM / PM / パルス / IQ変調(内蔵オプションあり)
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特長:広帯域・低位相雑音・IQ信号出力対応(IQEモデル)
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用途例:無線通信開発、大学・研究機関、製品試験など
✅【SIGLENT SSG6000Aシリーズ】
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周波数範囲:100kHz ~ 20GHz / 40GHz(モデルにより異なる)
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出力レベル:最大+26 dBm、位相雑音性能もトップクラス
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変調方式:AM / FM / PM / パルス / IQ(I/Q信号完全内蔵)
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特長:最大40GHz対応のハイエンドRF信号源
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用途例:5G/衛星通信、レーダー評価、先端研究用途
選定時のチェックポイント
項目 | 検討ポイント例 |
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周波数範囲 | 測定対象の帯域(Wi-Fiなら~6GHz以上) |
出力レベル | –130 dBm~+20 dBm以上が望ましい |
フェーズノイズ性能 | 通信機器評価では特に重要 |
IQ変調機能 | デジタル通信規格の再現には必須 |
通信インターフェース | USB / LAN / GPIBなど自動制御用 |
まとめ
SIGLENT製のRF信号発生器は、コストパフォーマンスに優れながらも高精度・多機能で、通信機器開発から教育用途まで幅広く対応しています。
とくにSSG6000Aシリーズは最大40GHz、IQ変調対応のハイエンドモデルで、今後の5G/6Gや衛星通信領域にも対応可能です。
RF評価の信頼性と効率を高める1台として、SIGLENT製RF信号発生器はおすすめの選択肢です。