SIGLENT(シグレント) リアルタイム・スペクトラム・アナライザ SSA3000X-Rシリーズ
DANL(表示平均雑音レベル)とは、スペクトラムアナライザ(スペアナ)のディスプレイに表示されるノイズのレベルのことです。これは、スペアナが測定可能な最小信号レベル、つまり感度を表します。DANLは、信号が何も入力されていない状態での測定器自体のノイズフロアを表し、dBm/Hz単位で示されます。値が小さいほど、微弱な信号を測定できることを意味します。
 
詳細:
  • ノイズフロア:
    DANLは、スペアナのノイズフロアのレベルを表します。ノイズフロアとは、測定器が持つ固有のノイズのことです。
     
  • 最小測定レベル:
    DANLが低いほど、スペアナはより低いレベルの信号を検出できます。つまり、感度が良いということです。
     
  • DANLは、スペアナのRBW(分解能帯域幅)によって変化します。RBWを小さくすると、ノイズフロアも下がり、より低いレベルの信号を測定できるようになります。
     
  • dBm単位:
    DANLは通常、dBm(デシベル-ミリワット)という単位で表されます。dBmは、基準となる1ミリワットの電力に対する比率を対数で表したものです。
     
  • 仕様値:
    各スペアナのデータシートには、周波数や内蔵プリアンプのON/OFF状態など、特定の条件下でのDANLの仕様値が記載されています。
     
例:
例えば、あるスペアナのDANLが-150 dBm/Hzであれば、-150 dBm以下の信号は測定できない可能性があります。一方、-160 dBm/Hzであれば、より微弱な信号を測定できることになります。(RBWを1Hzに設定)
 

 

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