Techmize社のインパルス巻線試験機とは?

高精度・高信頼の絶縁試験を実現する次世代インパルステスター

はじめに:インパルス巻線試験機の重要性

モーター、トランス、ソレノイドコイル、リレーなど、コイル部品を多用する機器において、**巻線の絶縁劣化や内部短絡(ターン間短絡)**は、製品の寿命や安全性を大きく左右する重要な課題です。
この課題に対し、インパルス巻線試験機は非破壊で内部の欠陥を検出できる有効な手段として、多くの製造現場や品質管理ラインで採用されています。

Techmize(テックマイズ)社は、これらの課題に真正面から向き合い、高性能かつ低価格を両立したインパルス巻線試験機シリーズを提供しています。

 

Techmizeインパルス巻線試験機の主な特長

✅ 幅広いインパルス電圧範囲とモデルバリエーション

Techmize社では、用途に応じて以下のような複数のモデルがラインナップされています:

モデル 電圧範囲 チャンネル数 最小試験インダクタンス 特長
TH2883-1 30V~1200V 1ch 1μH 低インダクタンス対応、低電圧域での高精度検出
TH2883-5 100V~5000V 1ch 10μH 標準モデル、汎用性の高い構成
TH2883-10 500V~10000V 1ch 20μH 高電圧試験対応、モーター・大型トランス向け
TH2883S4-5 100V~5000V 4ch 10μH 多チャンネル、量産ラインに最適
TH2883S8-5 100V~5000V 8ch 10μH 最大8chで自動化試験に対応

それぞれのモデルは5V〜20Vステップの高精度な電圧設定が可能で、さまざまなインダクタンスの部品に対応可能です。

 

Techmize試験機のコア技術

🔍 1. 高速サンプリングによる高精細波形比較

最大**200Msps(Mega Samples Per Second)**の高速サンプリング機能を搭載。これにより、微小な絶縁不良による波形の変化も正確に捉えることができます。

🔍 2. コロナ解析と絶縁劣化の可視化

Techmize社独自の高忠実度コロナ抽出アルゴリズムにより、絶縁材の微細な放電(コロナ現象)を捉え、合否判定を自動で行います。

🔍 3. 分かりやすいGUIと多言語対応

7インチTFT液晶ディスプレイを標準装備し、日本語メニュー対応。初心者でも直感的に操作可能で、試験結果もその場で確認・保存できます。

 

生産ラインでの活用と拡張性

Techmizeのインパルス試験機は、以下のようなインターフェースを備えており、自動化ラインへの組込みやデータの記録・管理に最適です:

  • USB / RS232 / LAN(LXI準拠):データ通信や外部機器制御が可能

  • 自動合否判定(OK/NG音声・光出力)

  • PLC連携 / 自動試験制御にも対応

  • 試験波形のPC転送・解析ソフト付属

これにより、大量生産ラインにおける品質管理にもスムーズに対応できます。

 

導入メリットまとめ

項目 内容
品質向上 高精度な波形解析により、微細なターン間短絡も確実に検出
工数削減 多チャンネルモデルで並列測定が可能、生産性向上
コストパフォーマンス 海外大手メーカーと比べて約1/2〜1/3の価格で同等以上の性能
拡張性 LAN・USB・RS232など豊富なI/Oでラインへの統合が容易
操作性 タッチパネルと日本語GUIにより操作が簡単

 

対応用途と導入実績

  • 小型モーター(家電・ドローン用など)

  • 車載用トランス・リレー

  • スマートフォン用バイブレータモーター

  • スイッチング電源用トランス・チョークコイル

  • 医療機器向け巻線部品

国内では電子部品メーカー、モーター製造会社、自動車部品工場などでの導入実績があります。

 

まとめ:Techmizeで次世代の品質保証を

Techmize社のインパルス巻線試験機は、**「高性能・多機能・コスト優位」**を兼ね備えた製品群として、国内外で急速に評価を高めています。
製品寿命や信頼性の鍵を握る「巻線の健全性」を、精密かつ迅速にチェックしたいとお考えの技術者・開発者・品質管理担当の皆様に、自信をもっておすすめできる試験機です。

製品の仕様詳細・デモ・導入ご相談については、T&Mコーポレーション株式会社までお気軽にお問い合わせください。