USB 3.2のコンプライアンステストは、デバイスがUSB規格(仕様書)に完全に準拠し、他のデバイスとの**相互運用性(インターオペラビリティ)**を保証するための非常に重要なプロセスです。
このテストに合格すると、USB-IF(USB Implementers Forum)から正式なロゴの使用許可が下り、製品の信頼性を証明できます。
以下に、テストの主要な要素をまとめました。
1. 主なテストカテゴリ
USB 3.2(Gen 1, Gen 2, Gen 2x2)のテストは、主に以下の4つの柱で構成されます。
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物理層(PHY)テスト: 電気的な信号品質を測定します。
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送信機(TX)テスト: アイパターン、ジッタ、スルーレートなどが規定値内かを確認。
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受信機(RX)テスト: 劣化した信号を正しく受け取れるか(ジッタ耐性)を確認。
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リンク層テスト: プロトコルのやり取り(ハンドシェイクやパワーマネジメント状態の遷移)が正しく行われるかを確認。
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相互運用性(Interoperability)テスト: 実際のPCや周辺機器(ハブ、HDDなど)と接続し、正常に動作するかを確認。
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プロトコルテスト: パケットの構造やタイミングが規格通りかを確認。
2. 測定に必要な機材
USB 3.2は最大20Gbps(Gen 2x2)という高速信号を扱うため、非常に高性能な測定器が必要です。
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オシロスコープ: 送信機(TX)テストに使用。帯域幅は最低でも13GHz〜25GHz以上が推奨されます。
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ビットエラーレートテスタ(BERT): 受信機(RX)テストに使用。ストレスを加えた信号を生成し、エラー率を測定します。
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プロトコルアナライザ: 通信データの内容を解析するために使用。
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テストフィクスチャ: デバイスと測定器を接続するための専用基板。
USB 3.2のコンプライアンステストにおいて、オシロスコープに求められる帯域幅(Bandwidth)は、測定対象とする**「データ転送レート(転送速度)」**によって決まります。
USB-IF(規格団体)の基準を満たすためには以下の帯域が最低限必要です。
規格ごとの推奨帯域幅
USB 3.2の各世代で、送信機(TX)テストに推奨される帯域幅は以下の通りです。
| 規格名称 | 転送速度 (Data Rate) | 推奨帯域幅 (Minimum BW) | 備考 |
| USB 3.2 Gen 1 | 5 Gbps | 13 GHz 以上 | 旧 USB 3.0 / 3.1 Gen 1 |
| USB 3.2 Gen 2 | 10 Gbps | 16 GHz 〜 20 GHz 以上 | 旧 USB 3.1 Gen 2 |
| USB 3.2 Gen 2x2 | 20 Gbps (10G×2) | 16 GHz 〜 25 GHz 以上 | 2レーン同時測定を考慮 |
ポイント: > 公式な認証テスト(コンプライアンステスト)では、単に信号が見えるだけでなく、第3次〜第5次高調波までを正確に捉え、ジッタ(信号の揺れ)を厳密に評価する必要があるため、転送レートよりもかなり高い帯域が要求されます。
3. 物理層テストのポイント:アイパターン
コンプライアンステストで最も代表的なのが**アイパターン(Eye Diagram)**です。信号の重なりが「目」のように見えることからそう呼ばれます。この「目」がしっかり開いている(ノイズやジッタが少ない)ことが、データ転送の成功に不可欠です。
4. USB 3.2 の名称整理
テストを依頼・実施する際、名称が混同されやすいため注意が必要です。
| 現在の名称 | 旧名称 | 最大転送速度 | レーン構成 |
| USB 3.2 Gen 1 | USB 3.0 / USB 3.1 Gen 1 | 5 Gbps | 1レーン |
| USB 3.2 Gen 2 | USB 3.1 Gen 2 | 10 Gbps | 1レーン |
| USB 3.2 Gen 2x2 | - | 20 Gbps | 2レーン(Type-Cのみ) |
5. テスト実施の流れ
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事前測定(Pre-compliance): 自社または外部ラボで、本番前のデバッグ測定を行います。
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ロゴ認証試験: USB-IF認定のテストハウス(ITL)に製品を持ち込み、公式なテストを受けます。
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登録: 合格後、USB-IFに申請し、TID(Test ID)を取得して公式リストに掲載されます。
注意点: USB 3.2からは「USB Type-C」コネクタのテストや、Power Delivery(PD)のテストも併せて必要になるケースがほとんどです。
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