SIGLENT (シグレント)SDS7000A シリーズ デジタル・オシロスコープ

UWBとは、Ultra Wide Band(超広帯域無線通信)の略で、非常に広い周波数帯域を利用する無線通信技術です。短い時間幅のパルス信号を用いるのが特徴で、これにより他の無線通信に比べて、高精度な位置測位と高速なデータ転送が可能となります。


 

UWBの主な特徴 💡

 

  • 超高精度の位置測位

    短いパルス信号の伝搬時間(Time of Flight: ToF)を正確に計測することで、数センチメートル単位という非常に高い精度で位置を特定できます。これにより、従来のGPSやBluetoothでは難しかった屋内での精密な位置情報把握が可能になりました。

  • 高速・大容量通信

    広い周波数帯域を使うため、一度に多くの情報を送受信でき、高速かつ大容量のデータ転送が可能です。ただし、通信距離が長くなると速度は急激に低下します。

  • 干渉に強い

    非常に弱い電力で広い周波数帯域に信号を拡散させるため、他の無線通信(Wi-FiやBluetoothなど)と干渉しにくいというメリットがあります。

  • 低消費電力

    短いパルス信号を間欠的に送信するため、消費電力が少なく、IoTデバイスなど長時間のバッテリー駆動が求められる機器に適しています。


 

活用事例 🌐

 

UWBは、その高精度な位置測位能力から、以下のような分野で活用が進んでいます。

  • 紛失防止タグ:スマートフォンの「探す」機能などで、鍵や財布などの持ち物の位置を正確に特定します。Appleの「AirTag」などが代表例です。

  • スマートキー:自動車のスマートキーにUWBが搭載されることで、車に近づくだけでドアのロックが解除されたり、不正な中継攻撃を防いだりするセキュリティ機能が向上します。

  • 屋内ナビゲーション:ショッピングモールや倉庫などで、人や物の正確な位置を把握し、動線分析やナビゲーションに利用されます。

  • キャッシュレス決済:UWBを搭載したスマートフォンをかざすだけで、安全に決済を行うことができます。

 

T&MコーポレーションではSIGLENT社、Ceyear社の電子計測器(スペアナ、VSG、VNA等)による計測システムの提案を行っております。お気軽にお問い合わせフォームよりご相談くださいませ。
https://tm-co.co.jp/contact/

関連製品

関連製品