以下は、T&Mコーポレーション取扱のVNA機種別の接続コネクタ仕様と推奨校正キット(Cal Kit)の一覧表です。


📊 VNA機種別 接続仕様・推奨校正キット一覧(T&M取扱製品)

メーカー 製品名 周波数範囲 コネクタ 推奨校正キット 備考
SIGLENT SNA5002A / SNA5004A ~4.5GHz N型(メス) N型フル2ポートCal Kit(SOLT) 低周波~中周波用途、教育・現場向けに◎
SIGLENT SNA5032A / SNA5034A ~13.5GHz 3.5mm(メス) 3.5mmフル2ポートCal Kit(SOLT / TRL) 精密測定向け。SMA互換で高精度
SIGLENT SNA5062A / SNA5064A ~26.5GHz 3.5mm(メス) 3.5mmまたは2.92mm Cal Kit 高周波用途に。ミリ波入り口レベル
SIGLENT SVA1032X ~3.2GHz N型(メス) N型校正キット(簡易型) スペアナ兼用。入門向けのVNA機能
CEYEAR 3672シリーズ ~26.5GHz 2.92mm(メス) 2.92mmフル2ポート Cal Kit 専門用途向け。K型互換
CEYEAR 3673シリーズ ~43.5GHz 2.4mm(メス) 2.4mm Cal Kit(TRLまたはSOLT) ミリ波測定対応。ケーブル要高精度管理
CEYEAR 3675シリーズ ~67GHz 1.85mm(メス) 1.85mm Cal Kit(高精度タイプ) 先端研究・5G/mmWave向け

🔧 校正キット選定時のチェックポイント

  1. 接続コネクタと完全一致させること(例:3.5mmとSMAは物理互換でも校正上はNG)

  2. **校正方式(SOLT or TRL)**を確認
     - SOLT:一般的な開短負荷伝送法。扱いやすい
     - TRL:より高精度だが、専用のラインが必要

  3. **端子の性別(オス/メス)**を確認し、VNA本体側と逆でそろえる(VNA:メス ⇒ Cal Kit:オス)


📌 補足情報

  • **SIGLENT純正 Cal Kit(N型 / 3.5mm)**は高コスパで人気があります。

  • CEYEAR製 Cal Kitは国内流通の少ない高周波タイプも対応。

  • 校正精度を要する場合は、高精度コネクタゲージやトルクレンチの使用を推奨。