SIGLENT (シグレント)SDS7000A シリーズ デジタル・オシロスコープ

「Software-Defined ロボットSI新時代」とは、従来の**ハードウェア(ロボット本体)中心の開発やシステム構築から、ソフトウェアが価値や機能、さらにはハードウェアの設計までも定義する(Software-Defined)新しいロボットの時代、そしてそれに伴うロボットシステムインテグレーション(SI)**のあり方の変化を指す言葉です。

 

Software-Defined Robotics (SDR) とは

 

「Software-Defined Robotics」(ソフトウェア定義型ロボット)は、ハードウェアの能力を最大限に引き出し、新しい機能を追加する中心がソフトウェアとなる概念です。

  • ソフトウェアが価値を定義: 従来、ロボットの機能はハードウェアに強く依存していましたが、SDRではソフトウェアのアップデート生成AIなどの進化によって、性能向上や新機能の追加が柔軟に行えます。

  • 汎用性と拡張性: 物理的なハードウェアが変わらなくても、新しいソフトウェアを適用することで、用途や対応できる業務を大きく広げることが可能になります(例: ヒューマノイドロボット)。

 

ロボットSIの新時代が意味すること

 

このSDRの潮流は、ロボットシステムインテグレータ(SIer)の役割と、システム構築のプロセスに大きな変化をもたらします。

  1. SIerの役割の変化:

    • 従来のSIerは、個別の生産現場に合わせてハードウェア(ロボット、ハンド、周辺機器)を選定し、ロボットの動作を一つ一つプログラミングする個別最適化が中心でした。

    • 新時代では、汎用的なソフトウェアモジュール共通の開発基盤を活用し、現場ごとのカスタマイズを効率的・短期間で行うソフトウェア起点のシステム構築が求められます。

  2. システム開発の効率化と普及加速:

    • 日本政府(NEDOなど)も、ロボット分野でのオープンなソフトウェア開発基盤汎用的なSIモジュールの構築を推進しています。

    • これにより、ロボットシステムの開発コストや運用コストが下がり、これまで導入が難しかった多品種少量生産環境変化が大きい現場へのロボット普及が加速すると期待されています。

要するに、「Software-Defined ロボットSI新時代」は、ソフトウェアの力を活用してロボット導入の難易度コストを下げ、様々な産業でのロボット活用を広げていく時代を意味します。


この動画は、ロボットシステムのSIを加速するために必要な共通ソフトウェア技術についての展示を紹介しています。 2022国際ロボット展NEDOブース「ロボットシステムのSIを加速するロボット共通ソフトウェア技術」

 

出典:

2022国際ロボット展NEDOブース

「ロボットシステムのSIを加速するロボット共通ソフトウェア技術」