SIGLENT(シグレント) SDS800X HDシリーズ デジタル・オシロスコープ

SERDES(サーデス)は、Serializer/Deserializer(シリアライザ/デシリアライザ)の略で、パラレル(並列)信号とシリアル(直列)信号を相互に変換する電子回路または技術です。高速データ伝送の効率化と信頼性向上に不可欠な技術です。


 

仕組みと役割

 

SERDESは、データの送信側にある**シリアライザ(Serializer)と、受信側にあるデシリアライザ(Deserializer)**から構成されます。

 

1. シリアライザ (Serializer)

 

  • 役割: コンピュータやLSIの内部で並列に処理されているデータ(複数の信号線で同時に送られる)を、1本の高速な信号線で送るためのシリアルデータに変換します(パラシリ変換)。

  • イメージ: 複数の車線を走っていた車を、1列にまとめて高速道路に乗せるようなものです。

 

2. デシリアライザ (Deserializer)

 

  • 役割: 1本の信号線で送られてきたシリアルデータを受信し、元の並列データに復元します(シリパラ変換)。

  • イメージ: 1列で送られてきた車を、目的地で元の複数の車線に振り分けるようなものです。


 

採用のメリット

 

SerDesを採用することで、高速通信において従来のパラレル通信が抱えていた問題を解決し、以下のメリットが得られます。

メリット 詳細
配線の簡素化 多数のデータ線を1本(または数本)の信号線に集約できるため、基板の配線やケーブルが大幅に減り、小型化・軽量化が可能です。
高速・長距離伝送 信号線の本数が少ないため、信号間のタイミングのずれ(スキュー)が発生しにくく、安定した高速データ伝送を長距離で行えます。
ノイズ(EMI)の低減 配線数の削減や差動伝送方式の採用により、ノイズの発生や電磁干渉(EMI)の影響を抑えられます。

 

主な応用分野

 

SERDESは、大容量かつ高速なデータ転送が求められるさまざまな分野で広く利用されています。

  • データセンター・通信インフラ: サーバー、スイッチ、ルーター間の高速インターフェース(イーサネットなど)。

  • 車載システム (ADAS/インフォテインメント): 高解像度カメラ、LiDAR、ディスプレイなどからの映像データを、ECU(電子制御ユニット)へ高速かつ確実に伝送。

  • 半導体チップ間通信: CPU、GPU、FPGA、メモリなどのLSI間における高速データリンク。

 

 

 

 

 

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■SIGLENT(シグレント)社 SDS7000A シリーズ 20GS/s, 12bit

型式

周波数帯域

Ch数

価格(税抜)

SDS7804AP

8GHz

4ch

¥14,100,000

SDS7604AP

6GHz

4ch

¥10,500,000

SDS7804A H12

8GHz

4ch

¥12,400,000

SDS7604A H12

6GHz

4ch

¥6,800,000

SDS7404A H12

4GHz

4ch

¥4,950,000

SDS7304A H12

3GHz

4ch

¥3,850,000

 

 

 

キャンペーン特典:オプションソフトウェア(84万円分)を無償提供

 

対象機種

No

オプション名

型式

価格(税別)

全機種

1

I2S トリガ&デコード

SDS7000A-I2S

¥120,000

2

MIL-STD-1553B トリガ&デコード

SDS7000A-1553B

¥120,000

3

FlexRay トリガ&デコード

SDS7000A-FlexRay

¥120,000

4

CAN FD トリガ&デコード

SDS7000A-CANFD

¥120,000

5

SENT トリガ&デコード

SDS7000A-SENT

¥120,000

6

ARINC429 トリガ&デコー

SDS7000A-ARINC

¥120,000

7

Manchester デコード

SDS7000A-Manch

¥120,000

 

SDS7000A製品の紹介ページ⇒http://tm-co.co.jp/products/siglent-sds7000a/