アテニュエーテッド位相反転マスク(att-PSM: Attenuated Phase Shift Mask)は、光の干渉を利用して解像度を劇的に向上させる技術です。

もともとはArF液浸リソグラフィ(波長193nm)などで標準的に使われてきた手法ですが、高NA EUV(13.5nm)時代において、前述のHigh-k素材と組み合わせることでその真価を発揮します。


1. 基本原理:光の「打ち消し合い」を利用する

通常のマスク(バイナリマスク)は、光を「通す(反射する)」か「遮る」かだけでパターンを作ります。しかし、パターンの境界では光が回折して広がるため、像がぼやけてしまいます。

att-PSMは、パターンの「遮光部」を完全な不透明にするのではなく、わずかに光を透過(反射)させ、かつ位相を180度反転させます。

  1. 境界部での干渉: パターンのエッジで、透過部からの光と、反転した位相を持つ遮光部からの漏れ光が重なります。

  2. 打ち消し合い: 位相が180度異なるため、波の山と谷が重なり、境界の光強度が急峻にゼロに落ち込みます。

  3. 結果: 回折による「ぼけ」がキャンセルされ、ウェハ上に極めてシャープなコントラストの像が結ばれます。


2. EUVにおけるatt-PSMの特殊性

EUVリソグラフィは「反射型」の光学系であるため、透過型マスクとは構造が異なります。

  • 多層膜反射鏡: 下地のMo/Si(モリブデン/シリコン)層が光を反射します。

  • 半透過吸収体(Absorber): ここにHigh-k素材(Ru, Pt, Ni系など)を用います。

    • 膜厚を精密に制御することで、「一部の光を反射させつつ、位相を180度遅らせる」役割を担わせます。

    • 反射率は通常、入射光の数%(約3〜10%)に調整されます。


3. High-k素材との相乗効果

なぜ「High-k」と「att-PSM」がセットで語られるのか、そこには物理的な必然性があります。

機能 従来のTa(タンタル) 次世代High-k (att-PSM)
膜厚 厚い (60-70nm) 薄い (30-45nm)
位相制御 困難(厚すぎて影の影響が支配的) 容易(薄膜で高吸収なため制御性が高い)
解像度 (NILS) 標準 大幅に向上

High-k素材を用いると、薄い膜厚で必要な位相差(180度)と減衰(数%の反射率)を同時に実現できます。これにより、高NA EUVで課題となる「マスク3D効果(影の影響)」を抑えつつ、干渉によるエッジ強調の恩恵だけを享受できるのです。


4. 製造上の課題

att-PSMの導入には、高度なプロセス制御が求められます。

  • 膜厚のナノメートル制御: 位相は膜厚に依存するため、原子層レベルでの膜厚均一性が求められます。わずかな誤差が「位相のズレ」となり、パターンの位置ずれ(オーバーレイ精度悪化)に直結します。

  • 検査技術: 反転した位相が正しく機能しているかを検査するための、EUV波長を用いたマスク検査装置(Actinic inspection)が必須となります。


技術的なアナロジー

RFエンジニアの視点で捉えるなら、これは「アンテナのサイドローブ抑制」「差動信号による同相ノイズのキャンセル」に近い概念です。不要な回折成分(ノイズ)を、逆位相の信号を意図的にぶつけることで物理的に消し去り、目的の信号(パターン)のS/N比を最大化していると言えます。

この技術により、EXE:5000シリーズなどの高NA装置は、0.33 NAでは不可能だったシングルパターニングによる極微細配線を実現しています。

 

下記資料では「High-k膜技術」について詳しく解説されています。
https://www.screen.co.jp/spe/technical/guide/highk

 

 

出典:Google Gemini (Gemini は AI であり、間違えることがあります。)

 

 

 

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