Ceyear社 ベクトル信号発生器 型式:1466P-V(6kHz to 110GHz)

スピントロニクス半導体とは、従来の半導体が電子の電荷(electric charge)を利用するのに対し、電子が持つスピンという磁気の性質も情報処理や記録に利用する技術(スピントロニクス)を応用した半導体のことです。

電子のスピンには「アップ」と「ダウン」の2つの状態があり、これを電荷と合わせて利用することで、以下のような特長を持つ次世代デバイスの実現が期待されています。

  • 低消費電力化: スピンの操作に必要なエネルギーが、電荷の移動よりも少ないため。

  • 不揮発性メモリ: 電源を切っても情報が保持されるメモリ(例:MRAM)に応用されています。

  • 高速化・高集積化: より高速で高密度な情報処理・記録が可能になるため。

半導体と磁性体の特性を融合させることで、半導体と記憶媒体が一体化した新しいデバイス構造の実現や、AI/IoT時代に求められる劇的な省電力化への貢献が期待されています。


 

 

半導体スピントロニクスの基本概念については、こちらの動画で学ぶことができます。 What is spintronics and how is it useful?

 
 

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