シリコン太陽電池のIV特性(電流-電圧特性)の測定は、セルの変換効率や最大出力を評価するための最も基本的な手法です。正確な測定には、光照射条件の制御と電気的な掃引(スキャン)が不可欠です。
以下に、主要な測定原理と手順をまとめます。
1. 測定の基本構成
太陽電池に疑似太陽光(ソーラーシミュレータ)を照射しながら、負荷を変化させて電流(I)と電圧(V)をプロットします。
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ソーラーシミュレータ: JIS規格(JIS C 8912など)で定められた「AM1.5G」の分光合致度、放射強度の均一性、時間安定性を満たす光源を使用します。標準的な強度は 100 mW/cm2 (1 sun)です。
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ソースメジャーユニット (SMU): 電圧を掃引しながら電流を測定する装置です。太陽電池は発電デバイスであるため、SMUは電力を吸収する「シンク(電子負荷)」として動作します。
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4端子測定法(ケルビン接続): コンタクト抵抗や配線抵抗による電圧降下の影響を排除するため、電流流路と電圧検出路を分離して測定します。
2. 主要な評価パラメータ
IVカーブから以下の4つの重要指標を算出します。
| パラメータ | 記号 | 内容 |
| 開放電圧 | Voc | 電流がゼロのときの電圧。 |
| 短絡電流 | Isc | 電圧がゼロのときの電流。 |
| 最大出力点 | Pmax | I X V が最大になる点。その時の値を Vmp, Imp と呼ぶ。 |
| 曲線因子 | FF | フィルファクター。Pmax / (Voc X Isc で表される曲線の「四角さ」。 |
3. 具体的な測定手順
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温度制御: シリコン太陽電池は温度上昇によりVocが低下するため、ステージを 25℃ に精密に温度制御します。
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基準セルの校正: 標準太陽電池(基準セル)を用いて、シミュレータの光強度が正確に 1 sun になるよう調整します。
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電圧掃引: 0 V(短絡状態)から Voc(開放状態)より少し高い電圧まで、順方向に電圧をステップ状に変化させます。
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データプロット: 各ステップでの電流値を記録し、IVカーブを描画します。
4. 測定時の注意点
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スキャン速度: 高効率セル(HJTやPERCなど)は静電容量成分が大きいため、掃引が速すぎると応答が遅れ、IVカーブが歪むことがあります。十分な保持時間(ディレイタイム)を設けるか、正逆両方向のスキャンが必要です。
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受光面積の定義: 効率(η)を計算する際、セルの全面積を用いるのか、電極を除いた有効面積を用いるのかを明確にする必要があります。
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影の影響: プローブピンによる受光面への影が Isc の低下を招くため、極細のプローブやバスバーに合わせた治具を使用します。
より詳細な測定、例えば「暗状態でのIV特性(Dark IV)」を用いた直列抵抗(Rs)や並列抵抗(Rsh)の解析手法についても解説が必要でしょうか?
出典:Google Gemini
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