第7世代以降のIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)が、それまでの世代と何が違い、どのような特徴を持っているのか、**「チップ構造」「薄化技術」「パッケージ」**の3つの視点で解説します。
1. 第7世代IGBTの主要な特徴
第7世代は、現在多くの産業機器やEVで主流となっている世代です。
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極薄ウェーハ化の限界突破: シリコン基板を極限まで薄くすることで、電気が通る際の抵抗(導通損失)を大幅に減らしています。
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CSTBT™(電荷蓄積型)構造の進化: 三菱電機の独自技術で、トレンチ(溝)の間に電荷を溜める層を設けることで、オン電圧を下げつつ、スイッチングをスムーズにしています。
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動作温度の向上: 従来の150°Cから175°Cでの連続動作が可能になり、より過酷な環境や高出力な用途に耐えられるようになりました。
2. 第7世代以降(次世代)への進化:水素の活用
今回のニュースで話題となった「水素」の仕組みは、第7世代からさらに一歩進んだ「次世代(第8世代以降)」の核心技術です。
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「水素ドナー」によるバッファ層の形成:
チップを薄くしすぎると、電圧を止める力(耐圧)が弱くなります。これを防ぐためにチップの裏側に「n型バッファ層」を作りますが、ここに水素を注入して電子を生成させる手法が取られ始めています。
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電力損失のさらなる低減:
今回の発見により、水素が自由電子を生むメカニズムが「理論的」に裏付けられました。これにより、当てずっぽうではない精密な濃度制御が可能になり、第7世代と比較してさらに10%以上の損失低減が見込まれています。
3. 第7世代以降の性能比較まとめ
従来(第6世代)と第7世代、そして今回の技術が目指す次世代の比較は以下の通りです。
| 特徴 | 第6世代 (Sシリーズ等) | 第7世代 (T/Xシリーズ) | 次世代(今回の技術) |
| 損失(トータル) | 基準(100%) | 約10〜20%低減 | さらに10〜20%低減 |
| 最高動作温度 | 150°C | 175°C | 175°C〜(さらなる高密度化) |
| チップ厚み | 厚い | 非常に薄い | 水素制御による極薄化 |
| パッケージ | 標準的 | 小型・高放熱 | 超小型・高信頼性 |
なぜ「水素の解明」が重要だったのか?
これまで、水素を注入すると性能が上がることは経験的に分かっていましたが、「なぜ電子が出るのか」という根本が不明でした。
今回の解明により、**「設計図を正確に描けるようになった」**ことが最大のメリットです。今後は、シリコンの限界を突き詰めるだけでなく、ダイヤモンドなどの新材料へこの知見を応用することが期待されています。
三菱電機などが発表した最新の成果は、まさにこの「第7世代以降」の進化をさらに加速させる画期的な発見です。
出典:Google Gemini
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