SIGLENT(シグレント) SDS800X HDシリーズ デジタル・オシロスコープ

遊撃型載型USIMPACTは、高速道路などの道路作業現場において、走行車両のドライバーに確実に注意喚起を行うための超指向性スピーカー搭載型の安全対策機器です。

遊撃型は、特に短期で終わる作業日々の交通規制を行う際に、規制作業エリア内に設置して使用されるタイプです。


 

1. USIMPACT(ウルトラソニックインパクト)の基本原理

 

「USIMPACT」は、西日本高速道路総合サービス沖縄株式会社などが開発したシステムで、従来のスピーカーにはない画期的な方法で警告音を伝えます。

 

超指向性の利用

 

USIMPACTは、超指向性スピーカーを使用しています。これは、音波(警告音を変調した超音波)を限定された狭い範囲に、レーザー光線のように直進させて放射する技術です。

 

復調による音源の発生

 

放射された超音波は、走行車両のボディに当たると、その表面で可聴域の**警告音に復調(音源が発生)**されます。

これにより、以下の効果が生まれます。

  1. 確実に届く: 走行音などの外部騒音に影響されにくく、運転者の耳に直接警告音が届くため、漫然運転や居眠り運転の防止に高い効果が期待されます。

  2. 周辺環境への配慮: 警告音が放射方向以外では聞こえにくいため、作業現場周辺の騒音被害を抑えることができます。


 

2. 遊撃型の特徴と用途

 

USIMPACTにはいくつかのモデルがありますが、「遊撃型」は以下のような特徴と用途を持ちます。

項目 詳細
特徴 規制作業エリア内に設置するタイプのスピーカー。比較的コンパクトで、設置・撤去が容易です。
用途 草刈り、路面清掃、路面補修など、短期間で終わり、かつ日々の交通規制を伴う移動作業現場での注意喚起に最適です。
設置場所 主に作業規制帯の内部や規制標識の周辺などに設置され、走行車線に接近するドライバーに対して警告を発します。

 

他のUSIMPACTシリーズ

 

遊撃型のほかに、用途に応じて以下のようなモデルも開発されています。

  • ガードポスト型: ガードレールに取り付け可能で、大規模な固定規制や路肩の狭い場所に適しています。

  • 簡易車載型: 低速で走行する後尾警戒車に搭載し、移動しながらの作業時に警告を行います。