TECHMIZE社 インピーダンス・アナライザ  TH2851シリーズ

高性能電解コンデンサは、WBG(ワイドバンドギャップ)半導体(GaNやSiC)を使用した回路において、特に大容量低コストが必要なDCリンク平滑回路の用途で引き続き重要な役割を果たします。

GaNやSiCの高速・高効率な動作を妨げないよう、従来の電解コンデンサよりも遥かに強化された特性が求められます。


 

🔋 WBG向け電解コンデンサの要求特性

 

WBG回路では、フィルムコンデンサが理想的ですが、大容量化やコストの制約から電解コンデンサ(特にアルミ電解コンデンサ)も使用されます。

 

1. 超低ESRと高リップル電流耐性

 

  • 低ESRの追求: GaN/SiCの高速スイッチングによって発生する高周波リップル電流に対応するため、ESR(等価直列抵抗)を極限まで低減する必要があります。低ESR化により、リップル電流による自己発熱を抑え、コンデンサの寿命低下を防ぎます。

  • 高リップル電流保証: 従来の電解コンデンサよりも高い定格リップル電流を保証している製品が使用されます。

 

2. 高耐熱性と熱サイクル耐性

 

  • 高耐熱電解液: WBG素子周辺は高温になりがちです。そのため、従来の電解液よりも高い沸点と安定性を持つ電解液を使用し、105°Cや125°Cといった高温での動作を可能にしています。

  • 熱サイクル耐性: 急激な負荷変動による温度変化(熱サイクル)に耐えられるよう、内部構造や端子接合部が強化されており、長期的な接続信頼性が確保されています。

 

3. 長寿命設計

 

  • 寿命の延長: WBGデバイスはシステムの長寿命化に貢献するため、電解コンデンサ側も寿命の延長が必須です。低ESR化による発熱抑制と、高性能な電解液・シールの採用により、従来の数倍の長寿命を実現した製品が選ばれます。


 

🛠️ WBG回路での主な使用方法

 

WBG回路では、高性能電解コンデンサは以下のように他の種類のコンデンサと組み合わせて使用されることが一般的です。

  1. バルク容量(低周波平滑): 大容量が必要な部分(例:DCリンクの主平滑)に電解コンデンサを配置し、システム全体のエネルギー貯蔵と低周波のリップル吸収を担当させます。

  2. 高周波バイパス: 電解コンデンサの高ESR/ESLでは対応できない高周波ノイズの除去(数十$\text{kHz}$以上)は、フィルムコンデンサセラミックコンデンサ(MLCC)に任せます。

このように、WBG回路では、電解コンデンサ(大容量・低コスト)とフィルム/セラミックコンデンサ(低ESR/ESL・高周波特性)をハイブリッドで使用することで、性能とコストのバランスを取るのが主流です。

 

 

 

 

SSG6M80Aシリーズ
マルチチャネル・コヒーレント・マイクロ波信号発生器
主な特長
・最大周波数 13.6 GHz/20 GHz
・出力周波数分解能 最大0.001 Hz
・位相ノイズ < -136 dBc/Hz @ 1 GHz、オフセット 10 kHz(測定値)
・コヒーレントモード、搬送周波数 = 10 GHz、周囲温度変動 ±2℃、観測時間 5時間、位相変動 < 1.5°
・チャンネル間の周波数、振幅、位相を個別に調整可能。単一デバイスチャンネル同期および複数デバイスチャンネル位相同期をサポート。位相メモリ機能搭載
・アナログ変調、パルス変調(オプション)

・Coming soon

 

 

SSA6000A Series Signal Analyzer

Main Features
・Measurement Frequency Range: 2 Hz ~ 50 GHz
・IQ Analysis Bandwidth: 1.2 GHz
・Real-time Spectrum Analysis Bandwidth: 400 MHz
・Phase Noise: -123 dBc/Hz @ 1 GHz, 10 kHz offset
・DANL: Less than -165 dBm/Hz
・Demodulation and analysis of signals from multiple mobile communication standards including 5G NR, LTE/LTE-A, WLAN, and IoT, as well as wireless connections.

・Coming soon

 

SNA6000A Series Vector Network Analyzer

Key Features
・Frequency Range: 100 kHz ~ 50 GHz
・Dynamic Range: 135 dB
・IF Bandwidth Range: 1 Hz ~ 10 MHz
・Output Power Setting Range: -60 dBm ~ +20 dBm
・Supports 4-port (2-source) S-parameter measurements, differential (balanced) measurements, time-domain analysis, scalar mixer measurements, etc.
・Optional accessories include electronic calibration kits, switch matrix, and mechanical switches.
・Coming soon

 

SDS8000Aシリーズ オシロスコープ

特長と利点
4チャンネル + 外部トリガーチャンネル
アナログチャンネル帯域幅:最大16GHz(8/13/16GHz)
リアルタイムサンプリングレート:最大40GSa/s(全チャンネル同時)
12ビットADC
低ノイズフロア:16GHz帯域幅で176μVrms
SPOテクノロジー
・ 波形キャプチャレート:最大200,000フレーム/秒
・ 256段階の波形輝度と色温度表示をサポート
・ 最大2Gポイント/チャンネルのストレージ容量
・ デジタルトリガー

・Coming soon