SIGLENT(シグレント)SDS3000X HDシリーズ デジタル・オシロスコープ

ECE Regulation No. 10 (ECE R10) は、車両および車両用電気・電子機器のEMC (電磁両立性)に関する国連規則です。この規則で参照されている主なエミッションEMI(電磁妨害)規格は以下の通りです。


 

参照される主な規格

 

ECE R10は、EMCの試験方法や許容値を定めており、その多くはCISPR (国際無線障害特別委員会)の規格に基づいています。

  • CISPR 12: 車両、内燃機関搭載艇、および火花点火式エンジン搭載装置の無線妨害波許容値および測定方法を規定しています。この規格は、車両から放射される電磁ノイズを対象としています。

  • CISPR 25: 車両、内燃機関搭載艇、および火花点火式エンジン搭載装置の無線妨害波許容値と測定方法を規定しており、特に車載部品のEMC試験に特化しています。車両の電気・電子部品から放射される電磁ノイズや伝導ノイズを扱います。

 

ECE R10の主な試験項目

 

ECE R10は、車両と部品の両方に対してEMC試験を要求します。エミッションEMIに関連する主要な試験項目は以下の通りです。

  • 放射エミッション (Radiated Emissions): 車両や部品から放射される電磁ノイズを測定します。この試験は、無線通信や他の電子機器への干渉を防ぐことを目的としています。

  • 伝導エミッション (Conducted Emissions): 電源ラインや信号ラインを介して伝わる電磁ノイズを測定します。特に、車両の電源系統に接続される機器からのノイズを評価します。

これらの試験は、車両が他の電子機器に悪影響を与えず、また外部からの電磁妨害にも耐えうることを保証するために不可欠です。

 

 

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