LCRメータを使用して電池の内部抵抗を測ることは技術的に可能ですが、絶対にやってはいけないことがあります。それは「電池をLCRメータの入力端子に直接接続すること」です。
これをやると、LCRメータの入力回路が過大な直流電圧(DCバイアス)によって故障する可能性が高いです。以下のポイントをしっかり押さえておきましょう。
1. なぜ「そのまま」ではいけないのか?
LCRメータは通常、微弱な交流信号を流してインピーダンスを測定するように設計されています。ここに電池の持つ高いDC電圧が加わると、以下の問題が起こります。
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入力回路の保護機能が働かない(または破壊される): ほとんどの汎用LCRメータは、DC電圧を入力として受け入れる設計になっていません。
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誤差の増大: 内部の測定回路が飽和し、正確なインピーダンス値が出ません。
2. 正しい測定方法:DCブロッキング回路
電池の内部抵抗を測るには、電池の直流電圧を遮断し、測定用の交流信号だけを通す**「DCブロッキング用コンデンサ」**を直列に挿入する必要があります。
構築のヒント
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DCブロッキング用コンデンサ: 一般的に100μF〜1000μF程度の無極性(バイポーラ)電解コンデンサを使用します。
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4端子接続の維持: LCRメータが4端子測定(ケルビン接続)に対応している場合、コンデンサを挟んだ先でも同様に4端子で電池に接続してください。
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周波数設定: 1kHzに固定します。
3. LCRメータで測定する際の注意点
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ゼロ補正 (Open/Short Compensation):
LCRメータのリード線(+コンデンサ含む)を測定系として含めた状態で、必ず「ショート補正」を行ってください。これにより、コンデンサ自身のインピーダンスやリード線の抵抗を差し引くことができます。
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測定レベル:
LCRメータの測定信号レベルを低く設定してください(通常100mV以下)。電圧が高すぎると、電池の非線形性によって測定値が変動します。
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専用機との違い:
専用のバッテリー内部抵抗計(YR1035+など)は、内部にこのDCブロッキング回路と保護回路が最初から統合されており、さらに電池専用にキャリブレーションされています。汎用LCRメータで測定する場合、これらと同等の精度を出すには非常に丁寧な補正作業が必要です。
まとめ:どちらを選ぶべき?
| 比較項目 | 汎用LCRメータ | 専用バッテリー抵抗計 |
| 安全性 | 自作回路が必要(ミスで破損の恐れ) | 高い(保護回路内蔵) |
| 精度 | 補正次第で非常に高い | バッテリー用に最適化済み |
| 手間 | 非常に高い(セットアップが必要) | 非常に低い(繋ぐだけ) |
もし、趣味の電子工作などで頻繁に18650を測定するのであれば、汎用LCRメータの改造や回路構築の手間を考えると、専用機を一つ持っておくほうが、結果的にコストパフォーマンス(時間と安全性)は高いかもしれません。
お手元のLCRメータを使って、試しに何か特定のセルを測定しようとしていますか?それとも、現在どのような測定環境で悩まれていますか?具体的な機種名や環境を教えていただければ、より安全な接続方法を具体的にイメージするお手伝いができます。
出典:Google Gemini
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