
MobEDは、**現代自動車グループ(Hyundai Motor Group)**が開発した、**新ハイブリッド型モバイルロボットプラットフォーム(Mobile Eccentric Droid)**です。
これは、荷物運搬、案内サービス、撮影サポートなど、様々な用途に対応できるモジュラー型の多用途プラットフォームとして設計されています。
MobEDの主な特徴
1. 独立した4輪と姿勢制御
MobEDの最大の特徴は、4つの車輪をそれぞれ独立して制御できる点にあります。
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「Eccentric Wheel(偏心メカニズム)」:各車輪に搭載された3つのモーターが、独立した動力、ステアリング、そしてボディーの姿勢制御を行います。
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安定した移動: 傾斜した路面や凹凸のある場所でも、車輪の高さを個別に調節し、ボディーを常に水平に維持することができます。これにより、運搬中の荷物の揺れを最小限に抑えられます。
2. 全方向移動と操縦性
各車輪のステアリングと動力を個別に制御することで、以下の高い機動性を実現しています。
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全方向移動: 360度の旋回や、前後左右への全方向移動が可能です。
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ホイールベースの可変: 高速走行時には前輪と後輪の間隔を広げ(最大65cm)、狭い場所での移動や複雑な環境では間隔を狭める(最小45cm)ことで、最適な操縦性を確保します。
3. 多用途性 (プラットフォームとしての活用)
MobEDは平らな長方形のプラットフォーム構造(スケートボードのような形状)で、様々なアタッチメントを搭載して活用できます。
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サイズ・スペック: 幅60cm、長さ67cm、高さ33cm、重さ50kg。最大速度は時速30kmで、1回の充電で約4時間走行可能です。
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想定される用途:
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配送・運搬: 揺れを嫌う飲食物や医療品の配送。
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撮影: アクションカメラなどを搭載し、ダイナミックな動きでも手振れのない撮影サポート。
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案内・サービス: 施設内や屋外での案内ロボット、サービングロボット。
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モビリティ: 高齢者や障害者の移動支援デバイス。
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MobEDは、**「人の判断(遠隔操作)」と「ロボットの自律動作」**を組み合わせたリモートロボティクス(Remolinkの機能など)との連携も視野に入れた、次世代のモバイルプラットフォームとして注目されています。
このビデオは、MobEDがアクションカメラを搭載し、不安定な状況でも安定した映像を撮影できることを示しています。
MobED action cam|ヒョンデ