NTTイノベーティブデバイス株式会社（NTT Innovative Devices Corporation）は、NTTグループにおける光電融合デバイスを中心とした、最先端のデバイス技術の開発、製造、および事業化を担う中核企業です。
IOWN（Innovative Optical and Wireless Network）構想の実現において、その基盤となるコアデバイスを供給する極めて重要な役割を果たしています。
💡 NTTイノベーティブデバイスの主な役割
同社は、NTTの研究所で生まれた世界トップレベルの技術を、量産可能な製品として市場に提供することをミッションとしています。
1. 光電融合デバイスの開発・事業化
最も重要な取り組みが、IOWN構想の核である光電融合デバイスの開発です。
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目標: 従来の電子デバイスに匹敵する集積度を持ちながら、電気的なボトルネックを解消し、超低消費電力・超高速なデータ処理を可能にするチップを開発しています。
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技術: **シリコンフォトニクス（SiPh）**技術などを用いて、電子回路と光回路を同一チップ上に集積する技術を推進しています。
2. IOWNの基盤技術の提供
同社が開発するデバイスは、IOWNを構成する以下の主要技術を実現するために不可欠です。
| IOWNの構成要素 | 提供するデバイスの役割 |
| オールフォトニクス・ネットワーク (APN) | 超高速・大容量の光信号を生成・処理するための光トランシーバーや光変調器（例: 212 Gb/s Driver-less SiPh Modulatorなど）を提供します。 |
| 光ディスアグリゲーティッドコンピューティング (ODC) | データセンター内の演算リソースとメモリを光で柔軟に接続するための光インターコネクトチップや光スイッチングデバイスを提供します。 |
3. エコシステムへの貢献
IOWNはオープンな構想であるため、NTTイノベーティブデバイスは、これらのコア技術を自社グループ内だけでなく、国内外のパートナー企業やIOWN Global Forum参加企業に提供し、IOWNエコシステムの拡大と国際標準化を支援しています。
🏢 関連会社との連携
NTTイノベーティブデバイスは、技術開発を効率的に進めるために、専門性の高い技術を持つ複数の関連会社や子会社と連携しています。
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NXTEC: IOWN技術の早期実用化と事業化を目指し、NTT R&Dから事業を分離・強化した会社であり、NTTイノベーティブデバイスと密接に連携し、光電融合デバイスの製造・提供を進めています。
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Aloe Semiconductor Inc.：シリコンフォトニクス技術に特化したスタートアップ企業で、NTTイノベーティブデバイスの傘下に入り、超高速・低消費電力の光通信チップ開発を担っています。
NTTイノベーティブデバイスは、NTTグループのデバイス戦略の中核として、AI時代におけるデータセンターの電力問題や性能限界を打破する、技術革新を牽引しています。
APNは、IOWN構想が目指す「高速・大容量、低遅延、超低消費電力」な次世代のデジタル社会を実現するための「神経網」の役割を果たします。（NTT・NTTイノベーティブデバイス・NXTEC・古河電工・新光電気）
この動画では、オールフォトニクス・ネットワーク（APN）が従来の通信とどのように異なり、超低遅延や超大容量を実現するのかについて詳しく解説されています。
オールフォトニクスネットワーク（APN）とは？ APNの概要をわかりやすくお伝えいたします。
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高額な設備投資を伴う製品開発では、「安心感」ではなく「スピード感」が求められます。
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