🚀 OSFP1600 (Octal Small Form-factor Pluggable 1600) の概要
OSFP1600は、1.6テラビット/秒 (1.6T) の総容量を実現するために設計されている、OSFP(Octal Small Form-factor Pluggable)フォームファクタの次世代規格です。
これは、データセンターや高性能コンピューティング(HPC)、特にAI/機械学習クラスターにおいて、超高密度かつ超高速の相互接続を実現するために開発が進められています。
🔍 主な特徴と技術仕様
OSFP1600は、主に以下の技術的な進化によって1.6Tの容量を達成します。
| 項目 | 詳細 | 補足 |
| 総データレート | 1.6 Tbps (1600 Gbps) | 800Gの2倍、400Gの4倍の速度です。 |
| レーン構成 (電気) | 16レーン | 内部の電気インターフェースが16チャネルで構成されます。 |
| レーン速度 (電気) | 100 Gbps/レーン | 既存の成熟したPAM4変調技術(50ギガボー)を使用して100Gを実現します。 |
| フォームファクタ | OSFPの拡張 | 800GのOSFPよりも若干大きく、拡張されたサイズになることが想定されています。 |
| 主な用途 | サーバーとスイッチ間、スイッチ間接続 | 特にAI/ML環境における高帯域幅の相互接続。 |
📈 OSFP1600が求められる背景
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AI/MLワークロードの爆発的増加: AIモデルの巨大化に伴い、GPUクラスター間で大量のデータを瞬時にやり取りする必要があり、従来の800Gでは帯域幅が不足し始めています。
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高密度・大容量化: データセンターの設置面積に限界がある中で、スイッチングシステムのポート密度を維持しつつ、各ポートの容量を最大化する必要があります。
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熱管理への対応: 1.6Tという高速化は、モジュールの消費電力と発熱を大幅に増大させます。OSFPは元々QSFP-DDよりもサイズが大きく、より優れた放熱能力を備えているため、高電力の1.6Tモジュールに適していると見られています。
🔌 CPO/LPOとの関係
1.6Tクラスの超高速通信では、モジュール内部の電気的損失が深刻な問題となります。
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プラグアブルの限界: 1.6Tの電気信号をスイッチングASICからモジュール端子まで損失なく伝送することが非常に難しくなります。
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CPOへの移行: そのため、OSFP1600のようなプラグアブルモジュールの次のステップとして、CPO (Co-Packaged Optics) がより現実的なソリューションとして検討されています。CPOは、ASICのすぐ隣に光コンポーネントを配置することで、電気配線長を極端に短くし、消費電力と信号損失を大幅に削減します。
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LPOの活用: 内部の信号処理チップ(DSP)の消費電力を削減するLPO (Linear-drive Pluggable Optics) も、1.6Tにおける消費電力削減の鍵として注目されています。
OSFP1600は、現在の技術で実現可能なプラグアブルモジュールの究極の形の一つであり、その後の技術トレンドはCPOへと移行していく流れにあります。
OSFP1600とQSFP-DDの次世代規格との比較(例:QSFP-DD1600など)について詳しく知りたいですか?
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