太陽電池の測定において、ソースメジャーユニット(SMU)を「シンク(電子負荷)」として使用するのは、発電されたエネルギーをSMUが吸収し、その際の電圧と電流を精密に記録するためです。
システムハウスサンライズのソフトなどでも、SMUがこの動作を担っています。具体的な動作原理と設定のポイントを整理します。
1. 動作クアドラント(4象限動作)
SMUは通常、4つの象限で動作しますが、太陽電池の測定(シンク動作)は主に第4象限または第2象限で行われます。
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第1・3象限(ソース): SMUが電力を供給する(抵抗器やLEDの測定)。
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第2・4象限(シンク): SMUが外部からの電力を吸収する(太陽電池や二次電池の放電測定)。
太陽電池に順方向電圧(V > 0)を印加し、発電電流(I < 0)を吸い込む場合、SMUは「電圧源」として振る舞いながら、内部回路でそのエネルギーを熱として消費(シンク)します。
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2. 具体的な接続と設定手順
4端子接続(ケルビン接続)の徹底
太陽電池は低インピーダンスなデバイスであるため、配線抵抗による電圧降下が無視できません。必ず Force(電流供給) と Sense(電圧測定) を分離します。(ケルビン接続)
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Force HI / Sense HI: 太陽電池のプラス極へ
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Force LO / Sense LO: 太陽電池のマイナス極へ
SMUの設定パラメータ
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モード: 電圧ソース・電流メジャー(V-Source, I-Measure)を選択します。
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電圧掃引(Sweep): 0 V から Voc(開放電圧)付近までスイープ設定します。
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電流コンプライアンス(リミット): 太陽電池の推定 Isc より少し高い値に設定し、過電流によるデバイスや装置の破損を防ぎます。
3. シンク動作時の注意点(ペロブスカイト等の場合)
シンクとして動作させる際、特に高効率セルやペロブスカイトでは以下の設定がデータの信頼性を左右します。
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パワー制限: SMUには「最大シンク電力」の仕様があります。大型のモジュールを測定する場合、SMUの許容消費電力を超えないよう確認が必要です。
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積分時間(NPLC): 商用電源ノイズ(50Hz/60Hz)を除去するため、積分時間は1 PLC以上に設定するのが一般的です。
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セトリングタイム: 電圧をステップ状に変えた直後の過渡電流を避けるため、測定開始までの待ち時間(Delay)を適切に設けます。
4. 実際の測定例:IVカーブの取得
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短絡電流(Isc)の測定: 0 V を印加した状態で流れる電流を測定。
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掃引: 0.01 V 刻みなどで電圧を上昇。
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開放電圧(Voc)の特定: 電流が 0 A を横切るポイントの電圧を特定。
Tips: > 多くのSMUでは、電流の向きによって符号(+/-)が変わります。吸い込み(シンク)時にマイナス表示になる機種と、設定で反転できる機種があるため、データ処理前に極性の定義を確認してください。
出典:Google Gemini
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