2026年3月24日の発表を受け、主要なサーバーメーカー各社からArm AGI CPUを搭載した具体的な製品ラインナップが公開されています。

これらは単なるチップの載せ替えではなく、**OCP(Open Compute Project)**の規格に基づいた高密度・高効率な設計が特徴です。

主要メーカーの製品ラインナップ

1. Supermicro

NVIDIA製品との親和性が高いSupermicroは、AI推論とインフラストラクチャの両面をカバーする2つの主要モデルを発表しています。

  • 5U PCIe GPU System: デュアルArm AGI CPUを搭載し、多数のPCIe GPU拡張スロットを備えたハイブリッドシステム。大規模なAIエージェントのオーケストレーションと推論を同時に行います。

  • 2U Hyper System: クラウドおよびAIインフラ向けに最適化されたコンパクトな2ソケットサーバー。電力効率(TCO)を重視するデータセンター向けです。

  • 液冷ソリューション: 200kWの超高密度ラック構成(1ラックあたり45,000コア超)において、Armと密接に連携しています。

2. ASRock Rack

ASRock Rackは、標準的なラック規格への適合性と導入のしやすさを重視したモデルを投入しています。

  • 2OU2N-ARM: OCP ORv3(Open Rack v3)規格に準拠した2Uサイズの2ノードサーバー。

    • 各ノード: 1基のArm AGI CPU、12枚のDDR5 DIMMスロット。

    • 拡張性: PCIe 6.0 x16スロット、OCP NIC 3.0をサポート。

    • ストレージ: E3.S(EDSFF)ドライブを6基搭載可能。

3. Quanta Cloud Technology (QCT) / Lenovo

これらのメーカーも早期パートナーとして名を連ねており、主に以下の「リファレンス設計」に基づいた製品を展開予定です。

  • 1U 2-Node DC-MHS: 1Uのシャーシに2つのノード(各1CPU)を収容。1Uあたり合計272コアという圧倒的な計算密度を実現します。

  • ターゲット: Meta(旧Facebook)がリードパートナーとして共同開発に参画しており、Metaのデータセンター仕様に近い構成が一般的になると見られています。


システム構成のスペック比較(リファレンス値)

構成単位 空冷標準ラック (36kW) 液冷高密度ラック (200kW)
サーバー形式 1U 2ノード (OCP準拠) 8ノード・サーバーユニット
搭載CPU数 60基 (30ブレード) 336基
合計コア数 8,160コア 45,696コア
主な用途 一般的なAIクラウド/推論 巨大AIファクトリー/LLM運用

出荷時期

  • 早期アクセス: 現在、MetaやOpenAIなどの特定顧客向けにサンプル出荷が開始されています。

  • 一般販売: 2026年**下半期(後半)**より、SupermicroやASRock Rack等を通じて広範囲に提供される予定です。

これらの製品のうち、特定の筐体サイズ(1Uや2Uなど)や、液冷・空冷といった冷却方式に関するより詳細なスペックシートをお調べしましょうか?

 

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