本文へ移動

TFLN 光周波数コムへの応用

GLOSSARY

薄膜ニオブ酸リチウム(TFLN)リング共振器を用いた光周波数コム(マイクロコム)は、現在フォトニクスの分野で最もエキサイティングな研究領域の一つです。

通常、光周波数コムを作るには巨大なレーザー装置が必要でしたが、TFLNを用いることで、これを指先サイズのチップ上で実現できるようになります。


1. なぜTFLNが光周波数コムに向いているのか?

光周波数コムの生成には、リング内で光が相互作用して新しい波長の光を生み出す「非線形光学効果」が必要です。TFLNには、他の素材(シリコンや窒化シリコン)にはない決定的な強みがあります。

  • 高い非線形性(χ(2) と χ(3) の両立): 多くの素材は χ(3)(三次の非線形性)のみを利用しますが、ニオブ酸リチウムは強力な χ(2)(二次の非線形性)を持っています。これにより、より効率的に、かつ多様な波長域でのコム生成が可能です。

  • ポッケルス効果による超高速制御: 電圧をかけるだけで屈折率を瞬時に変えられるため、コムの「歯」の間隔や中心波長を電気的にハイスピードで制御(チューニング)できます。

  • 広帯域な透明性: 可視光から中赤外域まで広い範囲で光を通すため、精密分光などへの応用範囲が非常に広いです。


2. TFLNマイクロコムの主な応用例

チップ上の光周波数コムは、以下のような「未来の技術」の心臓部となります。

① 超高速・大容量光通信(テラビット通信)

一つのレーザーから数百本の正確な波長の光(コムの歯)を生成し、それらすべてを通信チャンネルとして利用します。これにより、従来のレーザーを数百個並べる必要がなくなり、通信機器の劇的な小型化と省電力化が実現します。

② 高精度な分光・ガス検知

コムの「歯」は非常に精密な物差しのような役割を果たします。これを利用して、大気中の特定の化学物質や呼気に含まれるわずかな成分を超高感度で検出する小型センサーが可能になります。

③ 光時計・GPSの高度化

光の振動を正確にカウントすることで、現在の原子時計を上回る精度を持つ「光格子時計」の小型化に貢献します。これにより、GPSの精度が数センチメートルから数ミリメートル単位へ向上することが期待されています。

④ 光演算(AIアクセラレータ)

光の並列性を活かし、コムの各波長を使って行列演算を同時に行うことで、AIの学習や推論を電子的手法よりも圧倒的に高速・低消費電力で行う研究が進んでいます。


3. 最新の研究トレンド:電気光学コム(EO Comb)

最近特に注目されているのが、「電気光学コム(Electro-Optic Comb)」です。

これは、外部からマイクロ波(電気信号)をリング共振器に加えることで、強制的に光を散乱させてコムを作る手法です。

  • メリット: 従来の「ケルトーラス(Kerr)」型よりも制御が容易で、起動が速く、コムの安定性が極めて高いのが特徴です。TFLNのポッケルス効果を最大限に活かした、この素材ならではの方式と言えます。


次に気になるトピックはありますか?

「電気光学コムの具体的な仕組み」や、「ニオブ酸リチウム以外の素材(窒化シリコンなど)との性能比較」など、さらに詳細を解説することも可能です。

PR:

110GHz複素誘電率測定システム – FPOR製品(ネクステム株式会社)と協調してソリューション提供

弊社とネクステム株式会社は、協調して110GHz複素誘電率測定システム(FPOR:FABRY-PEROT OPEN RESONATOR)を提供いたします。 FPORお問い合せ先: ネクステム株式会社 ホームページhttp://www.nextem.co.jp/ Email: info@nextem.co.jp 電話:06-6977-7027 システムカタログ ダウンロード ネクス[…]

https://tm-co.co.jp/nextem_fpor/

  • 10MHz~110GHz誘電率測定セミナ・デモ風景

  • QWED社:FPOR:FABRY-PEROT OPEN RESONATOR

Dielectric constant:Dk = 1 – 15 (accuracy ± 0.2 %)

Loss tangent:Df > 5 × 10–6 (accuracy ± 2 %)

  • Ceyear社:3674P 10MHz~110GHz VNA ¥47,620,000.~

1.0mmコネクタケーブルによる直接接続(VNAにエクステンダ不要)

PR:

・USB VNA

SDS8000Aシリーズ オシロスコープ

特長と利点
4チャンネル + 外部トリガーチャンネル
アナログチャンネル帯域幅:最大16GHz(8/13/16GHz)
リアルタイムサンプリングレート:最大40GSa/s(全チャンネル同時)
12ビットADC
低ノイズフロア:16GHz帯域幅で176μVrms
SPOテクノロジー
・ 波形キャプチャレート:最大200,000フレーム/秒
・ 256段階の波形輝度と色温度表示をサポート
・ 最大2Gポイント/チャンネルのストレージ容量
・ デジタルトリガー

SSG6M80Aシリーズ
マルチチャネル・コヒーレント・マイクロ波信号発生器
主な特長
・最大周波数 13.6 GHz/20 GHz
・出力周波数分解能 最大0.001 Hz
・位相ノイズ < -136 dBc/Hz @ 1 GHz、オフセット 10 kHz(測定値)
・コヒーレントモード、搬送周波数 = 10 GHz、周囲温度変動 ±2℃、観測時間 5時間、位相変動 < 1.5°
・チャンネル間の周波数、振幅、位相を個別に調整可能。単一デバイスチャンネル同期および複数デバイスチャンネル位相同期をサポート。位相メモリ機能搭載
・アナログ変調、パルス変調(オプション)

SSA6000A Series Signal Analyzer

Main Features
・Measurement Frequency Range: 2 Hz ~ 50 GHz
・IQ Analysis Bandwidth: 1.2 GHz
・Real-time Spectrum Analysis Bandwidth: 400 MHz
・Phase Noise: -123 dBc/Hz @ 1 GHz, 10 kHz offset
・DANL: Less than -165 dBm/Hz
・Demodulation and analysis of signals from multiple mobile communication standards including 5G NR, LTE/LTE-A, WLAN, and IoT, as well as wireless connections.

SNA6000A Series Vector Network Analyzer

Key Features
・Frequency Range: 100 kHz ~ 50 GHz
・Dynamic Range: 135 dB
・IF Bandwidth Range: 1 Hz ~ 10 MHz
・Output Power Setting Range: -60 dBm ~ +20 dBm
・Supports 4-port (2-source) S-parameter measurements, differential (balanced) measurements, time-domain analysis, scalar mixer measurements, etc.
・Optional accessories include electronic calibration kits, switch matrix, and mechanical switches.

お礼、

T&Mコーポレーションは設立5年ですが、おかげさまで業績を着実に伸ばしており、
オフィスを港区芝(最寄り駅浜松町)に移転し、スペースも拡大いたしました。
欧米計測器メーカーが値上げをする中、(110GHz VNAでは1億円超え)
弊社では若干の値下げをさせていただき、Ceyear社110GHz VNAは5000万円以下です。
高額な設備投資を伴う製品開発では、市場投入までの時間(Time to Market)の短縮、「スピード感」が求められます。
電子計測器業界の「ゲームチェンジャー」として、高性能/高信頼/低価格/短納期を武器に
T&Mコーポレーションはお客様のご予算を最大限生かす製品群をご提案させていただいております。

関連製品

ほかの用語

用語集の一覧
用語集の一覧へ

CONTACT

この記事に関するご相談・お問い合わせ

会員登録不要。原則1営業日以内にご返信します(土日祝・年末年始を除く)。

今すぐ電話する0120-620-115通話無料平日 9:00〜18:00