無線機とPCが接続できたら、次はソフトの設定です。WSJT-Xの設定は「ここがズレていると全くデコード(解読)できない」という急所がいくつかあります。
まずは File > Settings(または F2)を開き、以下の主要タブを確認していきましょう。
1. General(基本設定)
My Call: 自分のコールサインを入力。
My Grid: 自分のグリッドロケーター(例:PM95など)を入力。
Behavior: * Double-click on call sets Tx enable にチェックを入れると、相手のコールサインをダブルクリックするだけで送信準備が整うので便利です。
2. Radio(リグコントロール)
ここが一番の難所です。無線機をPCから操作(PTT制御)するための設定です。
Rig: お使いの無線機名を選択。
Serial Port: 無線機を接続しているCOMポート番号。
Baud Rate: 無線機側の設定と合わせます(通常 19200 や 38400 など)。
PTT Method: * 最近の無線機(USB1本で接続)なら CAT を選択。
外部インターフェースを使っているなら RTS や DTR を選択。
Mode: Data/Pkt(または None)。無線機を「USB-D」などのデータモードに固定するためです。
Split Operation: Fake It を推奨。
なぜ? 送信信号がオーディオ帯域の端に寄った際、無線機側のフィルターで信号が削れるのを防ぐため、リグの周波数を自動でずらして調整してくれる機能です。
3. Audio(オーディオ入出力)
Input: 無線機からの音声入力(例: USB Audio CODEC)。
Output: 無線機への音声出力(例: USB Audio CODEC)。
注意: PC本体のスピーカーやマイクを選ばないよう気をつけてください。
4. Reporting(ネットワーク連携)
Enable PSK Reporter Spotting: チェックを入れると、自分が受信した局の情報を自動でネットにアップし、自分の耳が世界でどう機能しているか可視化できます。
5. 運用開始前の「最終チェック」
設定が終わったら、メイン画面で以下の2点を確認してください。
受信レベルの調整:
無線機からのノイズが入っている状態で、左下のバーが 30dB 〜 50dB 程度になるよう、PCの「録音デバイス」のレベルや無線機の「AF出力」を調整します。
時刻同期(最重要):
画面右側の DT(Time Difference)という数値を見てください。ここが 0.5s 以上 ズレている局が多い場合は、PCの時計が狂っています。BKTTimeSync などのソフトで強制同期させてください。
送信出力のアドバイス
FT8は「フルパワー」で出す必要はありません。
まずは 10W〜20W 程度で十分です。
送信時に無線機の ALCメーター が振れない程度に、PC側の「再生音量」を絞るのが、綺麗な電波を出すコツです。
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