本文へ移動

CMOSエネルギーハーベスティング回路

GLOSSARY

CMOS(相補型金属酸化膜半導体)プロセスを用いたエネルギーハーベスティング(環境発電)回路は、周囲の微小なエネルギー(光、熱、振動、電波など)を電力に変換し、IoTデバイスやウェアラブル機器をバッテリレスで駆動させるための基幹技術です。

以下に、その主要な構成要素と設計における重要ポイントを解説します。


1. 回路の基本構成

一般的なCMOSエネルギーハーベスティング・システムは、以下のステージで構成されます。

A. 受電・変換部(Transducer Interface)

エネルギー源に応じた整流や変換を行います。

  • RF(電波): アンテナで受信した高周波信号をCMOS整流器(Rectifier)でDCに変換します。

  • 熱(TEG): ゼーベック効果による微小な直流電圧を、昇圧コンバータ(Boost Converter)で引き上げます。

  • 光(PV): フォトダイオードからの電流を制御します。

B. 電源管理回路(PMU: Power Management Unit)

ハーベスティング回路の心臓部です。

  • コールドスタート回路: 蓄電デバイスが空の状態から、極低電圧(数百mV程度)でシステムを起動させるための特殊な回路です。

  • 最大電力点追従(MPPT): 環境の変化に合わせて、ソースから最大の電力を引き出すようにインピーダンスを動的に制御します。

C. 蓄電・出力部

  • キャパシタや二次電池への充電制御と、後段のセンサやマイコンへ安定した電圧を供給するLDO(低ドロップアウトレギュレータ)などが含まれます。


2. CMOS設計における主要な課題と技術

微小電力を扱うため、設計には極めて高い効率が求められます。

課題

解決技術の例

整流効率の向上

低閾値(Low-Vth)トランジスタの採用、または回路的にVthを相殺する自己バイアス技術。

超低消費電力化

ナノワット(nW)オーダーで動作するサブスレッショルド領域での回路設計。

高効率昇圧

スイッチング損失を抑えた電荷ポンプ(Charge Pump)や、インダクタを用いた高効率DC-DCコンバータ。


3. 最新のトレンド

  1. マルチソース・ハーベスティング: 光と熱、RFと振動など、複数のエネルギー源を一つのチップで同時に管理し、電力供給の安定性を高める技術。

  2. SoC(System on Chip)統合: 無線通信モジュール(Bluetooth Low Energyなど)やセンサインターフェースとエネルギーハーベスティング回路を同一シリコン上に統合し、極小の自立型デバイスを実現。

  3. Wi-Fi/5G/6G RFハーベスティング: 高周波帯域の微弱な電波を効率よく拾うための、オンチップ・インダクタや寄生容量を最適化した回路設計。


PR:

製品紹介:SIGLENT社 SAP4000PSIGLENT SAP4000P アクティブ・プローブ 4GHz、35V1,067,000円税込詳しく見るT&M 即納ストアで購入

パワーインテグリティ測定用シグレント・パワーレールプローブSAP4000P

SAP4000P パワーレール・プローブ, 4 GHz, オフセット電圧範囲:±24 V, ¥880,000

https://tm-co.co.jp/SAP4000P_UserManual

PR:

・USB VNA

SDS8000Aシリーズ オシロスコープ

特長と利点
4チャンネル + 外部トリガーチャンネル
アナログチャンネル帯域幅:最大16GHz(8/13/16GHz)
リアルタイムサンプリングレート:最大40GSa/s(全チャンネル同時)
12ビットADC
低ノイズフロア:16GHz帯域幅で176μVrms
SPOテクノロジー
・ 波形キャプチャレート:最大200,000フレーム/秒
・ 256段階の波形輝度と色温度表示をサポート
・ 最大2Gポイント/チャンネルのストレージ容量
・ デジタルトリガー

SSG6M80Aシリーズ
マルチチャネル・コヒーレント・マイクロ波信号発生器
主な特長
・最大周波数 13.6 GHz/20 GHz
・出力周波数分解能 最大0.001 Hz
・位相ノイズ < -136 dBc/Hz @ 1 GHz、オフセット 10 kHz(測定値)
・コヒーレントモード、搬送周波数 = 10 GHz、周囲温度変動 ±2℃、観測時間 5時間、位相変動 < 1.5°
・チャンネル間の周波数、振幅、位相を個別に調整可能。単一デバイスチャンネル同期および複数デバイスチャンネル位相同期をサポート。位相メモリ機能搭載
・アナログ変調、パルス変調(オプション)

SSA6000A Series Signal Analyzer

Main Features
・Measurement Frequency Range: 2 Hz ~ 50 GHz
・IQ Analysis Bandwidth: 1.2 GHz
・Real-time Spectrum Analysis Bandwidth: 400 MHz
・Phase Noise: -123 dBc/Hz @ 1 GHz, 10 kHz offset
・DANL: Less than -165 dBm/Hz
・Demodulation and analysis of signals from multiple mobile communication standards including 5G NR, LTE/LTE-A, WLAN, and IoT, as well as wireless connections.

SNA6000A Series Vector Network Analyzer

Key Features
・Frequency Range: 100 kHz ~ 50 GHz
・Dynamic Range: 135 dB
・IF Bandwidth Range: 1 Hz ~ 10 MHz
・Output Power Setting Range: -60 dBm ~ +20 dBm
・Supports 4-port (2-source) S-parameter measurements, differential (balanced) measurements, time-domain analysis, scalar mixer measurements, etc.
・Optional accessories include electronic calibration kits, switch matrix, and mechanical switches.
・AFR

お礼、

T&Mコーポレーションは設立5年ですが、おかげさまで業績を着実に伸ばしており、
オフィスを港区芝(最寄り駅浜松町)に移転し、スペースも拡大いたしました。
電子計測器業界の「ゲームチェンジャー」として、高性能/高信頼/低価格/短納期を武器に
T&Mコーポレーションはお客様のご予算を最大限生かす製品群をご提案させていただいております。

CONTACT

この記事に関するご相談・お問い合わせ

会員登録不要。原則1営業日以内にご返信します(土日祝・年末年始を除く)。

今すぐ電話する0120-620-115通話無料平日 9:00〜18:00