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DONUT LABの全固体電池 体積エネルギー密度(サイズ感)

GLOSSARY

DONUT LABの全固体電池における「体積エネルギー密度(サイズ感)」は、実は同社が最も明言を避けている(または戦略的にぼかしている)指標の一つですが、2026年1月のCESでの展示や専門家による分析から、その具体的なイメージが見えてきています。

結論から言うと、「重さは半分、サイズは従来と同等かやや小さい」というのが現在の有力な見方です。


サイズ感の具体的な指標

CES 2026での実物展示(モックアップ)やインタビューに基づくと、以下のようなサイズ感になります。

  • セル単体のサイズ: * 「大型のスマートフォン(iPhone 17 Pro Max等)程度」の面積で、非常に薄い形状です。

    • 1セルあたりの容量は125Whで、重量は約315g。これはドローンなどの小型機器にそのまま搭載できるほど軽量です。

  • モジュール(塊)のサイズ:

    • 5kWhのユニット(セルを束ねたもの)で、「家庭用ゲーム機(PlayStation 5等)程度」のサイズです。

    • 重量は約14kg(30.8ポンド)とされており、これは従来の同容量のリチウムイオン電池パックの約4分の1の重さです。

体積エネルギー密度の推定

公式には詳細な数値(Wh/L)を公開していませんが、業界アナリストや研究者の計算では以下のようになると推測されています。

  • 推定値: 約800〜1,000 Wh/L

    • これは現行のテスラなどで使われる最新の2170/4680電池(約700〜750 Wh/L)を上回る数値です。

    • 重量あたりの密度(400 Wh/kg)が従来の約2倍であることを考えると、体積(サイズ)あたりの効率も極めて高いと言えます。


車両設計に与える「サイズ」の影響

DONUT LABはこの電池を「Structural Battery(構造体電池)」と呼んでおり、単なる「箱」としてではなく、車体の一部として組み込むことを提唱しています。

  1. 薄型化による低重心:

  2. 電池自体が薄いため、EVの床下に敷き詰めても車高を低く抑えることができ、スポーツカーやバイクの設計自由度が飛躍的に向上します。

  3. 冷却系の削減:

  4. 熱に強く発火リスクが極めて低いため、従来のリチウムイオン電池に不可欠だった「重くてかさばる液体冷却システム」を大幅に簡素化(または廃止)できます。これにより、電池パック全体の「システムとしてのサイズ」はさらにコンパクトになります。

  5. 空いたスペースの活用:

  6. 実際にVerge社のバイクでは、電池が小型化したことで空いたスペースに、DONUT LAB製の強力なインホイールモーター制御装置などを詰め込んでいます。


視覚的な比較イメージ

もし従来の電気自動車(日産リーフの初期モデルなど)と同じ24kWhの容量をこの電池で積み替えた場合、重量は従来の約220kgから約68kg(大人1人分程度)へと激減し、サイズもトランクの隅に収まる程度まで圧縮できる計算になります。

注釈: CEOのMarko Lehtimäki氏はインタビューで体積密度について「具体的な数字は覚えていない」とはぐらかしていますが、これは「エネルギー密度は高いが、アモルファス構造(材料がスカスカな構造)のため、体積効率だけはリチウム金属系に一歩譲る可能性がある」という見方もあります。

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