AEC-Q104の概要
AEC-Q104は、2017年に策定された比較的新しい規格で、車載用マルチチップ・モジュール(MCM)およびシステム・イン・パッケージ(SiP)を対象としています。
従来のAEC-Q100(IC用)やAEC-Q101(離散半導体用)は、単一のチップをパッケージングしたものを想定していました。しかし、近年のECUの高機能化に伴い、複数のチップ、コンデンサ、インダクタなどを一つのパッケージに集積する複雑なデバイスが増えたため、それらを適切に評価するために誕生しました。
規格の大きな特徴
AEC-Q104は、従来のIC規格に「基板レベル」の視点を加えた、よりシステムに近い評価基準となっています。
1. 構成部品の組み合わせ評価
単にパッケージ内部のチップを評価するだけでなく、パッケージ内の異なる材料(シリコン、受動部品、基板、樹脂など)が組み合わさったことによる熱膨張係数(CTE)のミスマッチや、それによる内部応力の問題を評価します。
2. 基板レベル信頼性試験(BLR: Board Level Reliability)
AEC-Q104の最大の特徴の一つです。デバイス単体の試験だけでなく、実際にプリント基板(PCB)に実装した状態での信頼性を重視します。
温度サイクル試験(TCoB): 基板に実装した状態で温度変化を与え、はんだ接合部の亀裂(クラック)や断線が発生しないかを検証します。
3. ESD(静電破壊)試験の簡略化
マルチチップ構成では入出力ピンが非常に多くなるため、従来の規格通りの試験を行うと膨大な時間がかかります。AEC-Q104では、モジュール全体の安全性を担保しつつ、効率的にESD試験を行うためのガイドラインが示されています。
主な対象デバイス例
以下のような、複数の機能が1パッケージに集約されたデバイスが対象となります。
ADAS(先進運転支援システム)用SoC: 高速演算チップとメモリ(DRAM/Flash)を近接配置したパッケージ。
レーダー・フロントエンド・モジュール: RFチップとアンテナ、受動部品を一体化したもの。
RFSoC (Radio Frequency System on Chip): FPGAと高速ADC/DACを統合したデバイス。
パワー・モジュール: ゲートドライバとパワーチップ(SiC等)、および保護回路を統合したインテリジェント・パワー・モジュール(IPM)。
AEC-Q100との主な違い
項目 | AEC-Q100 | AEC-Q104 |
対象 | 単一チップのIC | マルチチップ(MCM)、SiP |
基板実装評価 | 必須ではない | 必須項目(BLR試験)を含む |
受動部品 | 基本的に対象外 | パッケージ内に内蔵される場合は対象 |
試験の複雑性 | チップ単位のストレス | 異種材料間のストレスを重視 |
自動運転や電動化(EV)が進む中で、ECUの小型化と高性能化は必須となっており、AEC-Q104は今後の車載ハードウェア設計において最も重要な規格の一つとなっています。
 | SMM3000Xシリーズ 高精度ソースメジャーユニット・表示桁数:6½桁(2,100,000カウント) ・最大サンプリングレート:100,000ポイント/秒 ・プログラミング/測定の最小分解能:10 fA / 100 nV ・最大出力:±210 V / ±3.03 A(DC)/ ±10.5 A(パルス) ・DC、パルス、スキャン、リスト出力に対応。最小パルス幅は50μs ・グラフ表示とデジタル表示を備えた5インチのタッチスクリーン ・SMM3311X(1ch) / SMM3312X(2ch) ・価格:90万円~ |
 ・USB VNA |  |
 | SDS8000Aシリーズ オシロスコープ 特長と利点 4チャンネル + 外部トリガーチャンネル アナログチャンネル帯域幅:最大16GHz(8/13/16GHz) リアルタイムサンプリングレート:最大40GSa/s(全チャンネル同時) 12ビットADC 低ノイズフロア:16GHz帯域幅で176μVrms SPOテクノロジー ・ 波形キャプチャレート:最大200,000フレーム/秒 ・ 256段階の波形輝度と色温度表示をサポート ・ 最大2Gポイント/チャンネルのストレージ容量 ・ デジタルトリガー |
 | SSG6M80Aシリーズ マルチチャネル・コヒーレント・マイクロ波信号発生器 主な特長 ・最大周波数 13.6 GHz/20 GHz ・出力周波数分解能 最大0.001 Hz ・位相ノイズ < -136 dBc/Hz @ 1 GHz、オフセット 10 kHz(測定値) ・コヒーレントモード、搬送周波数 = 10 GHz、周囲温度変動 ±2℃、観測時間 5時間、位相変動 < 1.5° ・チャンネル間の周波数、振幅、位相を個別に調整可能。単一デバイスチャンネル同期および複数デバイスチャンネル位相同期をサポート。位相メモリ機能搭載 ・アナログ変調、パルス変調(オプション) |
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 | SSA6000A Series Signal Analyzer Main Features ・Measurement Frequency Range: 2 Hz ~ 50 GHz ・IQ Analysis Bandwidth: 1.2 GHz ・Real-time Spectrum Analysis Bandwidth: 400 MHz ・Phase Noise: -123 dBc/Hz @ 1 GHz, 10 kHz offset ・DANL: Less than -165 dBm/Hz ・Demodulation and analysis of signals from multiple mobile communication standards including 5G NR, LTE/LTE-A, WLAN, and IoT, as well as wireless connections. |
 | SNA6000A Series Vector Network Analyzer Key Features ・Frequency Range: 100 kHz ~ 50 GHz ・Dynamic Range: 135 dB ・IF Bandwidth Range: 1 Hz ~ 10 MHz ・Output Power Setting Range: -60 dBm ~ +20 dBm ・Supports 4-port (2-source) S-parameter measurements, differential (balanced) measurements, time-domain analysis, scalar mixer measurements, etc. ・Optional accessories include electronic calibration kits, switch matrix, and mechanical switches. ・AFR |
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